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韓国グルメの隠れた魅力、伝統茶(2ページ目)

韓国のグルメと言えば、焼肉やビビンパなどがメインという印象を受けますが、実はそれだけではありません!伝統茶というお茶が韓国では古くから親しまれてきました。そんな伝統茶で一味違ったグルメをお届けです。

執筆者:原 美和子

お茶と一緒に韓菓もどうぞ

伝統茶の一部を紹介しましたが、伝統茶をたしなみながら忘れてはならないのが、茶菓子として親しまれている韓菓です。

韓菓は、日本の伝統茶道の際に出される茶菓子と同じようなものですが、主な原料は、穀物や米粉、小麦粉といったもの。韓菓の代表的なお菓子は茶食(タシク)です。穀物と蜂蜜を混ぜ合わせて作られます。型にはめられて作られるため、出来上がると美しい模様が刻まれています。

穀物で作られたカンジョン ©韓国観光公社
カンジョンと呼ばれるお菓子は、韓国では結婚や出産、旧正月といった慶事には必ずと言って良いほど出されます。口当たりはやわらかく、見た目は「雷おこし」のよう。こちらも、穀物によって作られるお菓子です。

同じく茶菓(チャグァ)もお祝い事には欠かせないお菓子で、こちらは小麦粉をこねたものを型にして油で揚げたもの。菓子の表面には蜂蜜が塗られているので甘さが際立つお菓子です。

料理もそうですが、韓国グルメの基本は健康と美容。デザート的なお茶やお菓子も、おいしくて健康的に楽しめるものが多いのが、人気の秘密かもしれません。そんな伝統茶をゆっくりとたしなめる贅沢な空間である「伝統喫茶」と呼ばれる喫茶店が人気を集めています。

【関連情報】
  • 韓国観光公社サイト・伝統茶

    韓国の伝統が集まる場所・仁寺洞(インサドン)

    伝統的な風情を残す仁寺洞 ©韓国観光公社
    ソウルの中心部に近いところに位置する仁寺洞(インサドン)界隈には、韓紙や李朝家具、伝統刺繍のポジャギといった韓国を代表する伝統工芸品の店が軒を連ね、美しい逸品を求め、国内外から多くの人が集まります。

    また、工芸品の店以外にも、ギャラリーや韓国の伝統料理である韓定食を楽しめるレストランの他に、伝統茶を専門とする伝統喫茶と呼ばれる喫茶店(カフェ)も多く、日本人観光客の間でも人気のスポットに。
    伝統喫茶の特徴は、前ページでも紹介した伝統茶をメインとし、韓菓と共にお茶を楽しめること。そして、多くの伝統喫茶では、内装や家具などもアンティークな李氏朝鮮時代の雰囲気を連想させるような造りとなっていて、伝統的なムードを楽しみながらお茶と菓子を味わうことができます。

    その仁寺洞の一角に、「サランバン(舎廊房)」という伝統喫茶があります。このサランバンを経営されるご夫婦は、ご主人が韓国人、奥様が日本人という日韓夫婦です。2004年にお店を仁寺洞の界隈にオープンさせて以来、多くの日本のマスコミなどの取材を受け、いつも日本からの観光客を始め、多くの人で賑わっています。

    奥様の開設しているブログ「あんてぃーく街の茶屋」も好評。この他にも、こちらのサランバンでは、奥様のアイディアによる韓国人と日本人の来客による日韓交流の場を設けた交流会も今年から毎週土曜日の午後に定期的に開かれています。

    このように、伝統茶や韓菓子を楽しむだけでなく、様々な交流や出会いもある斬新で素敵な伝統喫茶での一時。何か旅の発見があるかも知れません。あなたも韓国で伝統茶でちょっと優雅で贅沢な時間を過ごしてみませんか?

    【関連情報】
  • 韓国観光公社サイト・仁寺洞エリアガイド
  • あんてぃーく街の茶屋
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    ※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
    ※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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