フィレンツェ/フィレンツェのグルメ・レストラン・カフェ

また行きたくなる!魅惑のトスカーナ料理(2ページ目)

【FIRENZE】夜な夜な地元客でぎっしり満席になる噂の穴場リストランテ。素朴な家庭料理を謳いつつ、厳選素材と洗練されたセンスが漂うピアット。ん~毎日食べたい!

岩田 デノーラ 砂和子

執筆者:岩田 デノーラ 砂和子

イタリアガイド

美味しいとなぜかお腹に入るのです。

photo by SAWA pasqua
Fagioli sgranati(煮豆)やFegatini di Pollo(鳥レバーペースト)を塩なしトスカーナパンに乗せたトスカーナの定番アンティパスト
トラットリアの料理というものは、基本的にぎょっという程ボリュームが多く、なかなかアンティパスト→プリモ→セコンド&コントルノ→デザートとフルコースの制覇ができないものですが、美味しいと食べられてしまうもんです。

クオリティの高いサラミやプロシュート、定番クロスティーニを乗せたアンティパスト(12ユーロ)は同行者と取り分けたとしても、パスタとセコンドはがっつり行きたい。旬の食材の美味しさをパスタでいただくといったパスタ料理は、これからの時期ならフンギ・ポルチーニでしょうか。シャキっとした食感を残した絶妙な炒め加減の生フンギと出汁が自家製タリオリーニに絡み、濃厚かつ美味なる秋の味覚を堪能できることでしょう。春のPiselli(グリーンピース)やFave(ソラマメ)のパスタが絶品との噂を聞いておりますが、残念ながら来年の春を待つしかありません。何しろ、季節もの、つまりその時期の一番美味しい食材しかないから。

旬以外のものを普通にメニューに載せている店に、余り美味しいお店はないもんです。

photo by SAWA pasqua
コントルノにフンギポルチーニの茎のフリット!本場トスカーナならでは、ですな。
セコンドには「やっぱりトスカーナなら肉だろう。」といったところで、ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナもよいですが、プリモを食べちゃった後に一人当たり500g級のどデカイ肉を味わえる自信はないといった人にオススメなのが、伝統のStracottoストラコット(16ユーロ)。ほろりと解ける程柔らかくコトコトと数時間かけてトマトなどいろいろで煮込んだ肉料理。旨味の塊です。ああ、たまらない。コントルノには、もちろんトスカーナ定番の豆料理をチョイス。ふっくらと煮られた豆に「豆食い人種」と異名をとるトスカーナ人の豆に対する心意気を見ることでしょう。


締めくくりはもちろん・・・カントゥッチョ!

photo by SAWA pasqua
クチーナ(厨房)にて。日本人シェフ枝澤君も活躍してます。枝澤シェフはうらやましいほどのツヤツヤ肌。もしや・・・トスカーナ料理は肌にいいのか?!
たっぷり食べた後にもドルチェは別腹。フィレンツェの隣町プラートの老舗メーカーMattonellaのビスコッティーニと天然熟成させた甘いワインVin Santoの定番の組み合わせ。さっくりとしたナチュラル風味のビスコッティーニをヴィン・サントに漬けながら食べる。至福のひとときです。

現在、クチーナ(厨房)には日本人シェフの枝澤君が働いています。日本人向けに塩味を控えめにしたり、量を調整したり、そんなオーダーも彼がいれば可能。オーダー時に厨房からヘルプに出てきてくれます。地元客ばかりのお店で心強い助っ人です。


【データ】
Buca dell’Orafo ブーカ・デッロラフォ
住:Via dei Girolami, 28R
電:055-213619(要予約)
営:12時30分~14時30分、19時30分~22時30分
休:日・月
アクセス:ドゥオモ方面からポンテ・ヴェッキオ橋に向かって、橋の手前を左に折れたところにあるトンネルの下




【関連サイト】
  • イタリアに行ったら、一食もはずしたくない!一食入魂のアナタはこちらもチェック!
    イタリアで食べる・飲む 
    マナーから各地の地元の人が通う店などなど
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