横浜松坂屋閉店・レトロな姿を見納めよう！(3ページ目)

ゆず＆競馬ファンの聖地!?

■ゆずへのメッセージを書こう
横浜出身のフォークデュオ「ゆず」。デビュー前に横浜松坂屋本館の前で歌っていたことは、あまりにも有名です。2003年のNHK紅白歌合戦では、彼らの原点でもあるここ横浜松坂屋の前から生中継されました。伝説ともなっているゆずの路上ライブのようすが、7階屋上に壁画となって再現されています。

10月26日の閉店までは、この壁画の横にユズの木が置かれ、短冊にゆずへのメッセージを書くことができます。このメッセージは、閉店後、ゆずの二人に渡されるそう。ゆずっこの皆さん！　ぜひぜひメッセージを書き込みに、ここへ訪れてくださいね。

■お参りするとご利益があるかも!?
また、7階には、競馬の神様・大川慶次郎氏の遺品をご神体とした「勝馬神社」もあります。西館がJRAエクセル伊勢佐木になった際、まつられたとのこと。ここでお参りしてから馬券を買えば、ご利益があるかも!?

伊勢佐木町の繁栄を見守っている伊勢佐木稲荷

このほか、屋上「緑の広場」には、お稲荷さんがまつられた「伊勢佐木稲荷」があります。明治時代に野澤屋の初代・茂木惣兵衛が三河国豊川稲荷の分身をお迎えし、別の場所にありました。関東大震災に遭いましたが、稲荷ご尊体は無事だったことから、当時の野澤屋の屋上に移され、以後、伊勢佐木町の繁栄を見守り続けています。

お好み食堂の復刻メニュー「あずま丼」とは!?

横浜松坂屋7階には、お好み食堂があります。680円という安さにひかれて1階にあるパスタカフェ「スパッソ」に行ってしまうかもしれませんが、ぜひぜひ閉店までに7階まで上がってみてください。

10月26日の閉店が決まってから、お好み食堂でかつての人気メニュー「あずま丼」が復活したのです。「閉店前にもう一度食べたい」という、お得意さまの要望で復活が実現したそうです。20年前のメニューと言うことで、当時を知るコックさんやOBなどが集まって、再現されました。

あずま丼とは、酢飯ではなく白いご飯の上にマグロのヅケをのせたもの。市場で入手できる日は、生のバチマグロを使用するそうです。あまりマグロを食べないので、正直な話、私が食べた日が生だったかどうか「？」なのですが……マグロがねっとりしていておいし～い！　脇役の刻みノリもうま～い！　お吸いものとお漬物がついて1,575円（税込）という超特価です。ご飯がたっぷり入っているので、おなかいっぱいになっちゃいます。

お好み食堂「レディースランチ」

コレは別の日に食べた「レディースランチ（1,260円）」。和風ハンバーグとエビフライ、カニクリームコロッケが1つずつ入ったお得感あふれるメニューです。揚げたてサクサクのエビフライが美味！

「お好み」というだけに、和洋中・デザートなどなど、いろんなメニューがあります。味噌カツがあるのは、本店が名古屋だから……？と思いつつ。何はともあれ、昭和の雰囲気そのままの空間で食事を楽しんでみてください。（オーダーストップは18:00、あずま丼は売り切れ次第終了）

横浜の老舗「かをり」のカフェ＆濱新のコロッケ

3階にある「シャンブル デ かをり」

カフェは、1～3階にそれぞれありますが、3階にあるのが「シャンブル デ かをり」。あの横浜の老舗「かをり」のカフェ（喫茶というほうがイメージか!?）です。ケーキセット（850円）で、ショートケーキとコーヒーを選ぶのが私の定番。のんびり休けいできて、おすすめです。

濱新のコロッケ（ソースをかける前に撮影すれば……）

もうひとつの定番は、1階の「濱新」のコロッケ（2種類ありますが、昔の……がついている方）を買って帰ること。ていねいに裏ごしされたと思われる、なめらかな食感が美味です。
※濱新さんの出店は8月31日までです。ご了承ください。

10月26日の閉店までは、全館「閉店セール」を開催する横浜松坂屋。ぜひ、閉店セールとともに、レトロな空間＆お食事を楽しんでみてください。

横浜松坂屋
・所在地：横浜市中区伊勢佐木町1-5-4
・営業時間：10:30～19:00
・休業日：こちら
・地図：Yahoo!地図情報
・問い合わせ：045-261-2121（代表）
・HP：横浜松坂屋

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残念ながら閉店は確定してしまった横浜松坂屋ですが、建物が解体されてしまうのかどうかは、まだ検討中（2008年8月末現在）とのこと。歴史的建造物の保存・補修には、たいへんなお金がかかることとは思いますが、貴重な昭和のデパート建築物であり、伊勢佐木町の顔でもある横浜松坂屋本館を、ぜひ残して欲しい、と願うばかりです。