三溪ゆかりの古民家レストラン「隣花苑」
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隣花苑 玄関までのアプローチ |
隣花苑の場所は、三溪園入口から徒歩約3分の静かな住宅街の一角です。電柱に道案内が出ているので、迷うことはないでしょう。「ここの奥です」という看板に従って進むと、入口がありました。手入れされた庭が、静かに迎えてくれます。さらに進むと、ここだけ時間が止まったような田舎家の入口にたどり着きました。
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左:曲がり角にある看板 右:昔話に出てくるような玄関 |
まるで歴史博物館!
「ごめんください」──知人の家をたずねるように敷居をまたいで中に入ると、そこは囲炉裏がある土間でした。かまどや井戸など、歴史博物館でしか見たコトがない生活道具も置かれています。思わず、見渡してしまいます。![]() | ![]() |
歴史博物館のような昔の生活道具が置いてあります |
囲炉裏の後ろには、三溪直筆の書がかけてあります。
「隣花不妨賞(りんかしょうするをさまたげず)」
後で教えてもらうことになるのですが、三溪が好んで使ったとされる言葉で、「隣の家の花も自分の家の花も、皆で愛でられるようにしましょう」という意味だそう。この言葉が店名の由来になっています。
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玄関を入ると囲炉裏が。店名の由来となった三溪の書がかけてあります |
「お待ちしておりました」──ほどなく、笑顔のステキな女性が出迎えてくれました。この方が女将さんの西郷槇子さんで、原三溪のひ孫にあたる方。パンフレットで見た原三溪の写真と、どことなく似ていらっしゃいます。
600年もの歴史を刻んだ建物を利用
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江戸時代に増築されたとされる奥の間 |
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隣花苑にまつわる季節の書や絵画が飾られています |
次ページでは、三溪ゆかりのメニューをご紹介します。