横浜の観光・旅行/横浜関連情報

現代アートの祭典、横浜トリエンナーレ2005(2ページ目)

12月18日に閉幕を迎える横浜トリエンナーレ2005。メイン会場は山下ふ頭の倉庫、テーマは「アートサーカス(日常からの跳躍)」。86名のアーティストによる、71作品(プロジェクト)が展示されています。

田辺 紫

執筆者:田辺 紫

横浜ガイド

デカい! サッカーゲーム

前ページでも書いたように、今回は実際に体験できる作品がたくさんあります。その代名詞とも言える作品が巨大サッカーゲーム『ハマトリスタジアム』(KOSUGE 1-16+アトリエ・ワン+ヨココム)。卓上サッカーゲームの拡大版で、プレイヤーの人形は人間の2分の1スケールで作られています。写真のように、このデカい人形を操作してゲームを進行します。これも自由に参加することができますが、行列ができることと思います。
巨大サッカーゲーム『ハマトリスタジアム』(KOSUGE 1-16+アトリエ・ワン+ヨココム)。ゲーム盤の周囲には、本物のスタジアムさながらの観戦スタンドも作られています


芸術の自動販売機!?

ぜひお試しいただきたいのが『百均絵画』(堀尾貞治+現場芸術集団「空気」)。壁に張ってあるシートの穴に100円を入れ、10のメニューの中から好きなものを穴に向かって告げます。すると、壁の背後で待機している堀尾氏をはじめとするアーティストたちが、即興で作品を描くのです。あやしげな音がしたかと思うと、シートの下の隙間から作品が出てきます。まるで芸術の自動販売機。来場記念にいかがでしょうか。
『百均絵画』(堀尾貞治+現場芸術集団「空気」)。メニューは「ペンペン絵画」「馬鹿にした絵画」「ウラオモテ絵画」など10種類。メニューによって描く画材が異なります


連れて帰りたい! キュートなぬいぐるみ

私がひとめぼれしたのが『毎日森』(安部泰輔)のぬいぐるみ。安部氏とスタッフが、ミシンで古着を利用した布を懸命に縫い合わせ、カラフルなぬいぐるみを制作している姿を見ることができます。できあがったぬいぐるみは、写真のように洗濯ばさみで吊るされ、まるで森のよう。安部氏によると、「靴をぬいでカーペットにあがり、シートに寝っころがって見てください」とのこと。赤ちゃんのメロディメリーのように、ぬいぐるみがくるくると回って、なんとも心地よい雰囲気に包まれます。
『毎日森』(安部泰輔)。ここで毎日ぬいぐるみが制作されます。気に入ったぬいぐるみは1,000円で購入可


ほかにも参加可能な作品がいっぱい

波止場の伝言
オープンエアのスペース「ナカニワ」に置かれている作品『波止場の伝言-million mama』(岩井成昭)。鳴っている受話器をとると、お母さんが話しかけてきます
ほかにも、ナカニワに置かれている受話器をとるとお母さんの声が聞こえる電話ボックス『波止場の伝言-million mama』(岩井成昭)や、ゲームに参加できる『SUPER(M)ART@YOKOHAMA』(キュレーターマン)、電気自動車で会場を案内してくれる『OPEN JAW ―行き先はあなた次第!―』(タニシK)など、いろいろと体験できる作品があります。日時限定のものが多いので、公式サイトの「イベント情報」をチェックしてください。


作品について知りたいならば、毎週金曜日の18:00から行われる「キュレーターツアー」がおすすめ。川俣ディレクターをはじめ、キュレーターやスタッフが案内してくれます。金曜日以外ならば、音声ガイド(貸出料500円)を利用してくださいね。

次のページでは、「見て楽しむ」作品をご紹介します。

※この記事は2005年9月27日のプレスツアーでの取材をもとに作成したものです。通常時は、会場内は撮影禁止ですのでご注意ください。また、画像などの転載はご遠慮ください。
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