まさにもくろみは大成功したようです。
また、交通局局長・池田氏はこのプロジェクトを、特に強く後押しした方だそうです。「横浜の学生たちの若い力を使いたいと思って、横浜国大の学生さんたちにご協力いただきました。発想がおもしろいですよね。実は今回のものとは別のものあって、小学生の子どもたちの絵がたくさん貼ってあるんですよ。「バスの車体」というキャンバスを使って、アートの街を演出する、なんて楽しいですよね。トリエンナーレ開催の時には、これを実現させたいと思っています」池田氏は笑顔で語ってくださいました。
デザイン的な指導をしたのが、渡辺先生。「今回のデザインは、長く使ってもらえるといいな、と思っています。レギュラーのバスにしてもらいたいくらい。市民のバスとして、フレンドりーなものになるよう、心がけました。実際にこうしてバスになると、うれしいものですね」実際のバスの大きさの絵を出力するのに、試行錯誤、たいへんだったそうです。それでも、満面の笑みで渡辺先生はこうおっしゃいました。
学生たちにも聞いてみました。みんな「感無量」「なんかうれしい」「おもしろかった」など、笑顔で語ってくれました。このプロジェクトが有意義なものであったことを物語っています。みんなでバスのことを学び、案を出し、会議を重ねてきたそうです。このプロジェクトが、社会に出た時に活かされることと思います。
このプロジェクト、今回でおしまいではないようです。また次の作品がバスになって、市内を走り回る日が楽しみです。
【関連サイト】
横浜市交通局……市営地下鉄・市営バスのことなら何でもわかります。キャラクター「はまりん」のことも載っていますよ。
バスデザインプロジェクト……各デザインのもっとくわしいコンセプトなどはこちらでどうぞ。プロジェクトの打ち合わせからバスになるまでの過程も掲載されています。
ぽんぽこほーむぺーじ2……今回、バスの見学に来ていたぽんぽこさんのホームページ。電車・バス好きで、今回使われた「ラッピング」に関してもたくさんの画像を収集しています。
【「インセクト・ワールド」プロジェクトを追う シリーズ】
<1>巨大バッタ、再び空へ!
<2>巨大バッタ出現までの道
<3>巨大バッタ再浮上大作戦