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横浜市内に環境PRバス登場!

「横浜トリエンナーレ2001」で話題になった巨大バッタバルーン。その作者の一人が、また楽しいプロジェクトを立ち上げました。今回の作品は……横浜市内を走るバスなのです!

田辺 紫

執筆者:田辺 紫

横浜ガイド

「横浜トリエンナーレ2001」で話題になった巨大バッタバルーン。その制作者の一人・横浜国立大学助教授の室井先生が、またまた楽しい話題を持ってきてくださいました。横浜市内を走るCNGノンステップバスのデザインを手がけたというのです。そのお披露目が2003年2月14日に市役所駐車場で行われました。


※この記事は2003年2月の情報です。

テーマは「環境」。この身近だけれど、ちょっとむずかしいテーマに、室井先生を中心にプロジェクトを組んで挑みました。その名も「バスデザインプロジェクト」。巨大バッタバルーンの制作を手伝った学生たち(通称:バッタチーム)と、デザインを教えている横浜国立大学助教授の渡辺先生とその学生、そして横浜市交通局の職員とが意見を出し合い、デザインを考えていった、ということです。会議は2002年の10月から始まり、数々の試行錯誤を経て、ようやくお披露目となったのです。

CNGノンステップバスとは、燃料にCNG(圧縮天然ガス)を使うことで、排気ガスに含まれる人体に有害な窒素酸化物がこれまでの燃料より少なく、黒煙や硫黄酸化物を排出せず、さらに騒音や振動も少ないなど、「人と地球にやさしい」低公害車両のことです。
さらに燃料タンクをバスの屋根に持ってくることで、ノンステップを実現。スロープになっているので、車イスでもラクに乗降できます。

さて、今回カタチになったデザインは全部で5種類。2月18日から、順次走り始める予定です。どのデザインもこれまでにない、ユニークなイメージになっています。バスのベース色である「白」を活かすというのが根底に流れており、環境保全に訴え、なおかつ楽しい気分になるように配慮してデザインしてあります。どのバスにも、今回のキャッチフレーズである「環境のために、バスがちょっとできること」が書かれています。

「ジッパー」(6両)……子どもたちがジッパーを開いて、きれいなまち(環境)を見せるようすが描かれています。ジッパーを開く音まで聞こえてきそうです。








「れんが」(6両)……子どもたちが白い部分を破いていくと、赤レンガ(横浜のイメージ)が出てきます。障子に穴を開けるような、ワクワク感が漂います。






「変化に参加」(2両)……木と鳥が描かれていて、「環境のために、バスがちょっとできること」と大きく訴えています。数週間、数ヶ月後には葉っぱが増える予定。観察してみてください。



「花・花・花!」……あまり見たことのない「花」がバスいっぱいに描かれています。ほんわかと美しい、心がなごむ作品。






「美しい空と海!横浜」……港・ヨコハマのシンボルである海をモチーフにしたデザイン。白と青との対比が、見た人にさわやかな印象を与えます。





燃料タンクの部分は、どのデザインも空と雲が描かれています。さらに、上から見ると、横浜市バス・地下鉄のイメージキャラクターである「はまりん」が雲になって浮かんでいます。ビルの窓などから眺める機会があれば、バスの屋根を見てみてくださいね。

これらのバスは、新横浜駅を中心に、港北区・鶴見区などを運行する路線に、順次登場します。お披露目の時に、通りかかった年輩の方が「子どもが喜びそうね」と言っていました。ホント、子どもたちにも親しみのわくイラストになっています。
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