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都をどりから鴨川をどりまで、一挙紹介(2ページ目)

4月に入ると「都をどりは、ヨーイヤーサー」の掛け声で、春の京都が始まります。そんな、京都の春の踊りの会をすべて紹介します。今年は、どの踊りを見られますか。それとも全部?

執筆者:岡本 美科

京都の花街は、6つあるのはご存じですか?

京都には正式にいうと6つの花街があります。しかし今現在機能しているのは島原を覗く5ヶ所のため「五花街」(ごかがい)と呼ばれています。

■祇園甲部
一力亭
祇園甲部と言えば「一力亭」と言われるぐらい歴史あるお茶屋

京都最大の花街で江戸初期に八坂神社の門前で水茶屋を営業したのが始まりです。昭和30年代から40年代にかけてお茶屋150軒、芸妓、舞妓合わせて600人いましたが、時代の流れと共に減少しいきました。しかし新橋地区は重要伝統的建造物群保存地区に、祇園町南側(とくに花見小路周辺)は女紅場学園所有であるために乱開発は逃れ、歴史的風景特別修景地区に指定されました。そのため現在もお茶屋風情が守られている場所で、京都らしさを象徴するエリアでもあります。

●祇園甲部歌舞練場
 所在地:京都市東山区花見小路四条下ル TEL 075-541-3391
 交通:京阪電鉄「四条」駅下車・市バス「東山安井」停下車

■祇園東部
明治に入り祇園甲部から分離独立し、甲部に対し『祇園乙部』と称されました。戦後は名称を『祇園東』に改め、このあたりを祇園東新地と呼ばれています。また、この花街だけが「祇園をどり」とし秋に開催されています。

●祇園東新地事業協組合
 所在地:京都府東山区祇園町北側 TEL 075-561-0898
 交通:京阪電鉄「四条」駅下車

■宮川町
京都市東山区に位置しており、宮川筋あたりで、四条縄手通りより西南の花街。出雲阿国の歌舞伎踊りの時代から始まり芝居小屋が沢山でき、一大歓楽場と賑わう事なり発展していきました。その後、宝暦年間に正式登録されました。祗園甲部に続いて舞妓さんの数を誇っています。

●宮川町歌舞練場
 所在地:京都市東山区川端団栗下宮川町 TEL 075-561-1151
 交通:京阪電鉄「四条」駅下車
 HP:http://www.eonet.ne.jp/~miyagawacho/index.html(宮川町お茶屋組合)

■先斗町(ぽんとちょう)
先斗町歌舞練場
先斗町の三条よりにある昭和2年建築の煉瓦造りの歌舞練場

三条と四条の鴨川と木屋町通の間にある花街。江戸初期、鴨川の周辺を開発しそこに茶屋、旅籠などが置かれたのが始まりです。先斗という地名の語源はポルトガル語のponta(「先」の意)にあるとされています。

●先斗町歌舞練場
 所在地:京都市中京区先斗町三条下ル TEL 075-221-2025
 交通:京阪電鉄「三条」駅下車
 HP:http://www1.odn.ne.jp/~adw58490/

■上七軒(かみしちけん)
京都最古の花街で北野天満宮に近い西陣にある花街。由来は、 室町時代に北野天満宮の再建の際に残った機材を使って7軒の茶店を建てた事からきています。明治以降は、徐々に時代の流れとともにお茶屋や芸舞妓も減り特に、西陣織産業の衰退により「北野をどり」の際に外部より出演要請した事もありました。現在は、メディア等の影響もあり増えつつあります。

7月から8月まで歌舞練場にてビアガーデンが開かれます。当番で出てこられる芸妓さん・舞妓さんと一緒にビールが飲めるかもしれません。

●上七軒歌舞練場
 所在地:京都市上京区今出川七本松西入真盛町742 TEL 075-461-0148
 交通:市バス 「北野天満宮前・上七軒」停下車
 HP:http://www.maiko3.com/

五花街には、入っていない「島原」ですが、日本で最初の公許された花街であり室町時代が始まりとされている歴史と伝統のある花街です。明治以降になると立地条件の悪さなどから祇園や上七軒の方に人が流れてしまい、昭和後期には、お茶屋組合が解散してしまいました。現在は「大門」と「輪違屋」「角屋」が残されているだけとなってしまいました。
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