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ニッポンの夏はコレだね!「嵐山の鵜飼」見物レポート 嵐山の鵜飼を眺むる。いとをかし(2ページ目)

平安貴族のリゾート地だった嵐山で、千年前からある『鵜飼』見物はいかが?大堰川に浮かぶ船、かがり火、鵜匠の手綱さばき……幽玄な鵜飼を眺めつつ、いにしえに思いはせれば、いとをかし。

執筆者:梅津 真理

2.私の『嵐山の鵜飼』見物レポート~続き

●外国人の見物も多いのだ!
鵜飼
▲鵜飼の準備中
見物人を乗せた屋形船と、鵜匠を乗せた鵜船は、大堰川の上流へ。

しばらく行くと、2隻の鵜船は川岸に船べりを乗せ、止まりました。そこで鵜匠さんが腰蓑を着けたり、かがり火を焚いたり……しばし鵜飼の準備タイム。

その間、まわりを観察して思ったのですが、外国人の見物客がわりと多かったです。屋形船も鵜飼も、めっちゃ日本っぽいモンですから、好奇心をそそるのでしょう。

●川面に揺らめくかがり火……鵜飼って、幽玄!
鵜飼
▲鵜飼がはじまりました!


いよいよ鵜飼の始まり。一列にずら――っと並んだ屋形船の横を、鵜船が何度も往復して鵜飼を披露。鵜船の横を櫂で叩き“パ――ン パ――ン”とハデな音を立てると、6羽の鵜がそれに反応し、川に潜ったり上がったり。

川岸からも、川面にかがり火が揺らめくのが見えて……幽玄な風情が楽しめました。見物ポイントは、老舗料亭・京都吉兆嵐山本店前にある乗船場のやや上流と下流あたり。 

●鵜匠の手綱さばきを、間近で見るなら、屋形船に!
川岸から無料で見物しても、鵜飼の風情を楽しむことはできます。しかし、と――ぜん有料の屋形船とは、見え方に差があります。

まず、屋形船からは鵜匠の手綱さばきが間近で見られます。また川岸からは、鵜が丸呑みした魚を吐き出す様子は、視力が良い人であってもまず見えません。しかし屋形船からはハッキリ見えるらしく、その度「おーっ!」と歓声が上がってました。

「お金を遣うのはイヤ! 鵜飼の雰囲気だけ楽しめればいいわ」という方は、川岸からの無料見物が良いと思います。しかし「鵜飼の全てを見たい!」という意欲マンマンの方は、やはり屋形船からの見物がベター。

吐きそうになるほど暑い京の夏。「水辺で行う鵜飼見物は、涼しげで良いなぁ」と思いつつ、帰途につきました。浴衣で行けばもっと風情があると思います。

<嵐山の鵜飼 データ>
【日時】2005年7月1日(金)~9月15日(木)
・7月1日~8月31日は19時~21時
・9月1日~9月15日は18時30分~20時30分
【住所】京都府京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町
【最寄】京福嵐山線『嵐山駅』/阪急嵐山線『嵐山駅』
【地図】Yahoo!地図情報
【屋形船料金】
・乗合船は大人1,700円・小人850円
・貸切船は予約制で、料金は乗船人数などによって異なる。
【詳細サイト】嵐山の鵜飼(by京都府観光連盟)


<注意>行事・料金など、ここで紹介している情報は全て2005年6月30日時点、見物レポートは2003年7月時点のものです。それ以降変更される場合もあります。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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