■2.料理が出てくる順番を覚えよう!
入店してから「次にどんな料理が出てくるのか分からないよ~」とならないよう、運ばれてくる料理の順序を事前覚えておきましょう。
【懐石料理】
・折敷膳……脚のないお膳に、向付(ふつう刺身)、ご飯、みそ汁をのせたものがコースの始まり。まずご飯とみそ汁だけを食べます。みそ汁を食べ終わったくらいにお酒が出てくるので、それから向付を食べます。
・煮物……「料理人と料亭のレベルは煮物を味わえばわかる」と言われています。アナタが行ったお店はいかがですか?
・焼物……白身魚を焼いたものという場合が多いです。
・強肴……コースのメイン料理です。焚合、酢物、和え物が多いです。
・箸休め……次の料理にそなえて、口の中をさっぱりさせる役割をもつ料理です。汁仕立てのものがふつうです。
・八寸……魚や貝などの海の物と、野菜の両方が盛り込まれている場合が多い。酒の肴の意味をもちます。
・湯桶……そば湯または塩味のお湯。
・香の物……漬物のこと。
・菓子・抹茶……抹茶は茶碗を直接手にするので、器を痛めないよう指輪をはずすのがベター。
【会席料理】
・先付……酒の肴の意味を持つものです。少し酒を飲んでから食べ始めます。料亭では先付に季節にちなんだ趣向をこらす場合が多いので、そのことにも注目してください。
・吸物……お吸い物。
・向付……刺身の場合が多いです。
・煮物……料亭と料理人のレベルが分かるとも言われる大切なものです。
・揚物……天ぷらなど、油で揚げたもの。
・焼物……季節の焼魚です。例えば夏ならば鮎というように。
・蒸物……茶碗蒸しなど。蒸らしたもの。
・ご飯・香の物……香の物は漬物。
・止め椀……止め椀はみそ汁のこと。ご飯と一緒に出ます。
・水物……食後の果物のこと。
(注)ここではよくあるパターンをご紹介しましたが、料理名や順番は、店や注文したコースの価格によって多少の違い生じる場合があります。また懐石料理は、茶道の流派によってもかなりの違いがあります。ご了承ください。
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