愛宕神社前・築400年を誇る苔むした茅葺屋根の茶店。今宮神社前・2軒の茶店の「あぶり餅の元祖はどっち?!」対決。おいしくって、思わず笑える有名神社門前のイケてる甘いもん屋さんを紹介。
1.愛宕神社(嵯峨野)門前~平野屋の「おしんこ」
2.今宮神社(紫野)門前~かざりや・一和の「あぶり餅」
3.上賀茂神社(上賀茂)門前~神馬堂の「やきもち」
4.北野天満宮(北野)門前~粟餅所 澤屋の「粟餅」
■1.愛宕神社(嵯峨野)門前~平野屋の「おしんこ」
鎮火の神様で知られる、愛宕神社一の鳥居脇にある平野屋(右写真)。築400年の店構えは、苔むした茅葺き屋根が愛宕山に映えてステキ。紅葉の季節には写真マニアが、朝から晩まで絶えることがない...ってのもナットク!実はこの店は鮎料理で名高い。アノ評論家・小林秀雄の行きつけだったとか。
今回紹介するのは鮎ではなく、グネグネねじれたオモシロイ形の、おだんごの一種おしんこ(右写真)。これにきな粉をたっぷりまぶして食べる。きな粉には黒糖が入ってて、普通のきな粉よりず~っとコクがある!桜湯、抹茶付き800円。
【お店データ】住所:京都市右京区嵯峨鳥居本仙翁町16 TEL:(075) 861-0359
■2.今宮神社(紫野)門前~かざりや・一和の「あぶり餅」
京都3大奇祭の1つ、やすらい祭で有名な今宮神社(右写真)。その門前名物は、食べると疫病にかからないというあぶり餅。そして300年以上も「うちの店こそあぶり餅の元祖!」と参道を挟み、お向かい同士で競い合う、かざりやVS一和の対決(笑)。モチロン私は、この2軒の食べ比べを決行。その結果はいかに?!
まずかざりや。チャキチャキのおばちゃんが餅を焼く。黄緑色の餅は最初抹茶?と思ったが、実はきな粉。焼く前からまぶしてあり、炭火で軽くゴゲるまであぶると、ナンとも香ばしい匂いが。これを秘伝のほんのり甘い味噌ダレにドブンとつけて丸い皿へ。(右写真)おこげ部分が特においしい。1皿15本、煎茶付き500円。
【お店データ】住所:京都市北区紫野今宮町96 TEL:(075)491-9402
神社参拝後一和へ。おっとりしたおばあちゃんが餅を焼く。価格、本数等の条件はかざりやと全部一緒。だが、タレに若干違いが。一和の方が甘さ控え目で、味噌味が少し強く、すっきりした感じ。あと違いは皿が四角いくらい。(右写真)
【お店データ】住所:京都市北区紫野今宮町69 TEL:(075)492-6852
長年競い続けた成果か?両店とも味、接客はハイレベル。どっちの方がおいしいかは甘めが好きか、すっきり味が好きか、それぞれの好みによる違いだけと思う。消費者としては、これからもドンドン競い続けてハイレベルをキープしてほしいものだ。ちなみに私は一和が好み。取材に同行したうちのダンナはかざりやが好みだった。