<婚約中の人は渡るな!一条戻り橋>
晴明神社のすぐそばにある一条戻り橋(写真右)。晴明は、毎晩ココで星の動きを見つめ、占いをしたとか。また自分があやつる鬼や式神を橋の下に住まわせていたという。
ところで、一条戻り橋といえば…京都では昔から不思議なウワサの絶えない場所でもある。例えば「お葬式の時に戻り橋を渡ると死んだ人が一瞬生き返るんやで」とか「花嫁さんや婚約中の女性は戻り橋を渡ったらあかん!出戻ってしまうんや」など。江戸時代には、真人間に戻って再び生まれ変わるという意味を込め、処刑前の囚人を渡らせていた。また戦時中は「無事に帰って来れますように」と願って、ココで出征する兵士の見送りをしたという。
☆住所:京都市上京区一条堀川
【めっけもん情報】
一条戻り橋を東から西へ渡ってみましょう。そうすれば願い事が叶うそうですよ。また、旅行者がココを渡ると再び京都へ来れるそうです。試してみる?
<鬼が現れ人を食う?羅城門>
芥川龍之介の小説、黒澤明の映画で知られる平安京の入り口羅城門。現在は、南区にある児童公園内に『羅城門遺址』石碑が建っているだけ。(写真左)
平安時代、羅城門に鬼が出て、人を食べるというウワサがあった。渡辺綱がウワサを聞きつけ、様子をうかがいに出掛けたところ…やはり鬼が出現! 彼はとっさに太刀で切りつけ、鬼の腕を切り落した。鬼の腕を持ちかえった綱に、安倍晴明は身を清めて篭っているよう指示。すると鬼が腕をとり返しに現れたので、綱が鬼の首を斬り落とした。これにて鬼退治が完了したという。
☆住所:京都市南区千本通九条上ル
【めっけもん情報】
えっ?ってほど狭い公園に小さな石碑が建っているだけ。かつて平安京の表玄関だったのに...と栄枯盛衰を感じます。最も晴明の時代、既に門は朽ちていたようですが。(マンガ「陰陽師」でもそういう絵でしたよね)