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創業天保三年の老舗「京扇堂」で絵付け体験 京扇子をつくってみよう

平安時代の木簡から始まり、京都でおこった扇子作り。この夏、自分でデザイン・絵付けをした京扇子で涼をとるって粋なことしてみませんか?京扇子の老舗「京扇堂」で絵付け体験ができるゾ。

執筆者:梅津 真理


この夏自分でデザイン・絵付けをした京扇子で涼をとる...なんて粋なことしてみませんか?京都は盆地のため夏のむし暑さはハンパではない。でも自分で描いた扇子が使える!というメリットがあれば、ヒドイ暑さも少しは楽しめるかも?!創業天保三年(1832年)の京扇子の老舗京扇堂では、京都の伝統工芸京扇子の絵付け体験ができる!(写真上 作品の一例・写真下 完成品)その前に、まず京扇子の歴史と製作工程を紹介。

<始まりは平安時代?!京扇子の歴史>
京都で扇子づくりが始まったのは、平安時代初期といわれている。当時は紙が大変貴重だったので、代わりに木簡が筆記用具として使われていた。その木簡を何枚も綴じ合わせたものが扇のはじまりの桧扇(ひおうぎ)とか。その後、扇面には華やかで雅な絵がほどこされるようになってゆき、宮中の女性たちにも使用されるようになっていった。

<扇子作りの工程>
京扇子は約30もの工程があり、職人さんの手作業で行われている。ここではその主な工程5つを紹介。
1:扇骨加工 扇の骨になる部分の製作。
材料になる竹を切り、そのあくを抜いて、扇の骨の形に整える。天日にさらし、染める。その後、扇の中心となる要を打つ。
2:地紙加工 扇面用の地紙の製作。
まず、和紙を3枚貼り合わせる。その後、紙を乾燥させて扇面の形に断つ。
3:絵付け 地紙に絵を付ける。
前の工程で作った地紙に色をつける。その後必要に応じて金箔などを貼り、絵を付ける。
4:折り加工 地紙を扇の形に折る。
地紙を扇の形になるよう蛇腹に折り、中骨を通す穴を開ける。その後歪みがないよう整える。
5:仕上げ加工 扇骨と地紙を合わせる。
地紙に開けた中骨を通す穴に、糊をひいた中骨を差し込む。扇子の形をきれいに整えた後、火であぶって湾曲させた親骨をつける。

さて次ページでは、いよいよ京扇堂の、京扇子作り体験教室のご案内!
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