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北のさくら旅vol.1「サクラマス」を堪能

花より団子…ではありませんが、美味しいサクラに出会う旅はいかがでしょう?北海道最南端の松前町は桜の名所ですが、海の桜=サクラマスの産地でも知られたまち。里と海の桜を満喫してみては?

執筆者:小西 由稀

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下北半島を間近に望む松前町は、北海道最南端に位置するまち。目の前には津軽海峡が広がり、豊富な魚種が自慢です。里の桜と一緒にこの時期、ぜひ楽しみたいのが海の桜。そうです、サクラマスです。

北海道では1~5月に漁がありますが、桜前線の北上に合わせるように4~5月にもっとも脂のりが良くなります。最近ではサクラマス資源の減少で漁獲が少ない高級魚に。そんなサクラマスを手頃に味わえるのは、産地ならではの贅沢です。

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●北のさくら旅vol.2「血脈桜」に出会う

「旅館よこはま荘」は、全国の出張族に絶大な信頼を得ている、手頃で旨く心地良い三拍子揃った味なお宿。3代目宿主の横浜清隆さんは、前職が会社員だった経験を生かし、客の立場にたった細やかで、アットホームななもてなしが人気です。
旅行者には、事前の予約で松前の地魚料理を提供。サクラマスの漁期中は、サクラマス料理を主役にした献立が並びます。

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▲前浜のサクラマスを掲げる「旅館よこはま荘」の横浜さん

「ビッカビカの銀色がきれいでしょ。最近は漁獲量が少なくなって寂しいけれど、やっぱり桜の時期を代表する旬の魚だね」。
横浜さんが仕入れたサクラマスは、3kgを超える堂々の魚体。光が当たると鱗が七色に輝き、惚れ惚れする美しさ。
この日の夕食には、ヒラメやヤリイカの刺身、天然アワビの踊り焼き、ムラサキウニなど、前浜の旬の味がずらり。主役のサクラマスは、「シンプルな食べ方が一番旨い」と、塩ふり焼きとフライ、三平汁、マス子の醤油漬けが並びました。

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▲松前の季節の魚介が楽しみな献立。写真はサクラマスを主役にしたある日の夕食

塩ふり焼きに箸を入れると、湯気とともに桜色の身があらわれ、なんとも上品な味わいと香り。皮も美味! フライは身がふっくらとし、ジューシーなおいしさを楽しめました。浜の宿は濃い味付けのところが多いのですが、ここは素材の持ち味を生かした料理ばかり。満足満腹です。
翌朝も美味三昧。三つ葉のおひたし、春ホッケの醤油焼きなど春の息吹を感じる内容。朝からご飯が進みます。たっぷり食べた分、桜を愛でながら散策しなければ!
それにしても、この内容で8400円はお得(4月中旬)。秋にはマグロ三昧もできます(1万500円~)。こちらも魚好きにはたまりませんっ!

※サクラマスは漁獲が少ないため、早めに予約するのがお勧めです。また、料理内容はその日の仕入れで異なります。
※さくらまつりの時期はすぐに満室になるので、早めにお電話を。
※こちらの手づくり松前漬けは、お土産にお勧めです。

【データ】旅館 よこはま荘
●電話:TEL 0139-42-2040
●住所:北海道松前郡松前町博多15
●料金:通常の1泊2食は6500円~。サクラマスをメインにした料理は8400円~(アワビ2個付きの場合、1万500円~)。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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