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パパが演出!子連れママのためのクリスマス(2ページ目)

「ガイドが贈るショートストーリー」コラボ企画:子連れ旅行編。忙しいパパ必見 !!ちょっとした演出でクリスマスにママを感動させられる !?かも、というお話です。今回はショートストーリー形式でご紹介します。

小暮 祥子

執筆者:小暮 祥子

家族旅行・子連れ旅行ガイド

イルミネーションを特等席で

光マンダラドーム
直径12m・高さ10mの「光マンダラドーム」。12月25日まではクリスマスバージョンが楽しめます。〔2005年11月12日~2006年2月14日〕
「美味しかったね~、ママ!!」子供達も大満足だったようだ。私自身、思いがけず夫のおかげでクリスマスらしいディナーを楽しめたことに気持ちが高揚していた。

「腹ごなしに少し遊んでいこうよ。」とラクーアへ向かう。光のイルミネーションがきれいなこともあり、子供達の元気な声を聞きながら、ふと今の生活に充実感を感じるのだった。

そして……

「きゃ~!!あれ何~!?」
「ママ~!見て~!すごくきれい !!」

娘が興奮気味に私の手をひっぱった。目の前には直径10メートル以上もある「光マンダラドーム」が、流れる音楽に合わせて幻想的に輝いていた。

「間に合った~。このイルミネーションショー、1日に3回だけってホームページに書いてあったからさ。良かった間に合って。」そう言って夫は喜ぶ子供達を目を細めながら見つめていた。その横顔を見ながらふと気づく。こんな風に彼の顔をゆっくり見たのは久しぶりな気がする…。

■ガイド小暮よりワンポイント!!
「光マンダラファンタジー」は16:45、19:30、20:45の1日3回開催。1回15分。お見逃しなく !!

15ミニッツバー
クリスマス期間限定「15ミニッツバー」が観覧車「ビッグ・オー」にオープン。〔2005年12月1日~12月25日〕
「さぁ、次はこっちだよ~。」と、夫が両手で子供たちと手をつなぎながら歩き出した。「なに?」と聞くと「特等席を予約しといたから!」と得意気だ。

向かったのは観覧車の「ビッグ・オー」。

「ちょっと待ってて。」と言って、しばらくするとなにやら光るものを持って帰ってきた。どうやら飲み物のようだ。「子供達はこっち。で、ママはこっちね。」「中身違うの?」「子供はジュース。大人はカクテルだよ。」

ここでもどうやら夫が予約していたおかげで、待ち時間もそれほどなく観覧車に乗り込むことができた。「なんか今日は手際がいいね。」と思わず笑ってしまった。「携帯で予約できるんだよこれ(※iモード)。あ、ちなみにこの情報も会社の子に聞いたんだけどね。」と主人も照れ笑いしていた。

観覧車の中ではクリスマスソングが流れ、外に見えるイルミネーションと、光るカクテル……。「本当にきれいだね……。」ふと口からそんな素直な気持ちがもれた。

■ガイド小暮よりワンポイント!!
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予期せぬプレゼント

カフェエプロン
カフェエプロン(3,045円 税込)の購入は、こちらから !!〔All Aboutスタイルストア〕
観覧車が頂上を通過する頃、息子がニヤニヤして「ママ~。」と言った。「ん?」と聞くと、いきなり3人揃って大きな声で、

「メリークリスマス !!」

そう言って私に何か包みを手渡す。「え !?なに?」ビックリする私に子供達が「ママへのプレゼントだよ。」と笑った。

「いつもサンタさんは子供達にしか来ないね、ママもいいママしてるのにかわいそうだよね。って言われてさ。」と夫がそっと耳元でささやいた。「あ~!パパずるい!パパだけにお金出してもらったんじゃないからね。私達のお年玉貯金もパパに少しおろしてもらったんだよ。で、選んだのは私達だよね。」「うん!」と子供達は得意気だった。

子供達からプレゼントされるなんて、もちろん初めての事。予期せぬサプライズにこの場に適当な言葉が出てこない。

「あけてみてよ!」と言われ、包みを開くと、カフェエプロンだった。そう、それは先日子供達と一緒に参加したパン作り教室で、お友達のママがつけているのを見て、何気に私が欲しがったものだった。もちろんこんなふうにプレゼントされるなんて事は、期待も予期もせずに。

「ありがとう。」多くの言葉が見つからなかった。

子供達の思いと、夫の優しさを実感して胸がいっぱいになった頃、観覧車は下に到着した。外に出ると、音楽噴水もクリスマスバーションで、その周りには寄り添うカップル達がたくさんいた。

「さ、遅くなっちゃたな!帰るか!」そう言って4人で手をつないだ。「年が明けたらゆっくり温泉旅行でも行きたいな~。」と夫が言った。「プールあるところがいいよ !!」「僕、スキー行きたい!」……。「そうね。じゃぁ、まずパパにお休みとってもらわなくちゃね~。」「よし!任せとけ!」

『ほんとに~?』

私と子供たちが声を揃えたのを聞いて、夫は「ほんとほんと!」と胸をたたいた。来年は早々に温泉旅行に行けそうだ。

【関連サイト】
東京ドームシティ

※この物語は、フィクションです。



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