朝の東海道本線を悠々と走る
終着までもう少し。藤沢(神奈川県)を通過するブルートレイン「富士」「はやぶさ」 |
朝もやに煙る浜名湖を通過。新幹線の線路と並行して走る |
浜松6時30分着。ここでスーツ姿にアタッシュケースを持った人が降りていく。浜松に帰ってきたのかもしれないが、新幹線に乗り換えて東京へ急ぐ旅慣れた人という可能性もある。9時前に東京駅に着くには、浜松か静岡で乗り継ぐのが便利なのだ。
静岡らしい茶畑の脇をのんびり通過 |
ブルートレイン「富士」の車内から見た富士山 |
新幹線とは無縁の沼津に停まり、山中に入って丹那トンネルを抜ければ熱海。相模湾の絶景が見える早川、根府川を過ぎれば、東京が段々近づいてくる。陽も高くなり、ちょっと間延びした時間になった9時58分定刻に列車は東京駅10番ホームに滑り込んで行った。
東京駅に到着すると、あっという間に機関車は切り離され、一旦、神田方面へ引き上げたあと9番線を通って新橋方で待機して品川への回送運転に備える。朝日を浴びた寝台車は老朽化が目立ち、ちょっと惨めだ |
車両が引退の時期を迎えているのは誰の目にも明らかだが、夜行列車の存在自体を抹消するのは、どんなものだろうか。工夫とやる気次第では活路は見いだせる気がするのだが、ともあれ「はやぶさ」「富士」の廃止は何とも残念である。
<関連リンク>
女性も大満足、カップルで楽しむ鉄道旅行~「カシオペア」の旅