代理出席は先方から、どうしてもと要請された以外は、自分から申し出ない。 |
しかし準備万端でいても当日困った問題が発生することもありえます。今回は想定外の問題が発生した時、さまざまなシチュエーション別に対応策を考えてみました。
ケース1 急に出席出来なくなった場合、代理人は許される?
先方が代理で出席を望んでいる場合に限りOK。
お祝いのおめでたい席だといって、急に欠席では先方に失礼だと、こちらで勝手に代理人を立てるのはマナー違反。ただし夫の代わりに妻、子供の代わりに親が出席するなど、身内の人間の場合に限り許されます。
またこんな場合も考えてみましょう。新郎新婦共通の友人である彼が、会社の仕事で急に行けなくなった。その代理に自分の彼女を出席させるという場合です。その彼女、もちろん新郎新婦と面識があります。
会場では彼の知っている友人達と同じテーブルになるのは当然。その友人たちの間でも面識があれば問題ないと思います。招待する側にきちんと承諾を得て、事前に彼が一緒に出席する友人たちにきちんと説明しておくと、代理人である彼女も出席しやすいでしょう。※彼氏の場合も同様に
忘れていけないことは、必ず自筆のメッセージを彼女に託すこと。マナーは思いやりです。
ケース2 午前にお葬式、午後に披露宴、はしごはOK?
故人が身内なら披露宴は欠席するのがマナーです。
お葬式は突然の知らせ、披露宴は早くから日程は決まっています。これが重なってしまうこともありえます。当然身内に不幸があったならば、欠席するのが常識というもの。しかしこれが仕事や友人関係なら、時間が重なっていなければどちらも出席してもかまわないでしょう。場所や時間が許せるなら一旦自宅に戻る手もありますが、そうでない場合は以下を参考にしてください。
■男性の場合の服装
お葬式も披露宴も同じブラックスーツ。ネクタイを黒から白に変えるだけの早変わり。注意することは手荷物。会葬御礼のハガキや品物は別の袋に入れなおして、披露宴の会場に到着したらさりげなくクロークに預けてください。またお線香の匂いが残らないないよう気遣いを。最近は消臭効果のある製品が豊富にあります。
■女性の場合の服装
お葬式と披露宴と両方に着まわすのには、かなり問題があるようです。荷物になっても仕方がありませんが、まず心の準備をしておきましょう。まず披露宴で着る服をあらかじめ用意、お葬式の会場をあとにし、披露宴の会場に着いたら、近くのデパート、大型ショッピングセンターなどのトイレで着替えましょう。
近くにそういう施設がなければ、最悪駅などのトイレを利用する覚悟もしておいて下さい。男性同様、お線香の匂いが残らないないようにあまりきつくない匂いの香水をつけてカモフラージュする手もアリ。女性は髪にも匂いがうつってしまいますのでご注意を。
※時間的に着替えるのは無理な場合
最近のゲストドレスは、ブラックフォーマルが主流。シンプルなブラックの服装でお葬式に出たら、披露宴ではネックレスやコサージュなど派手めなアクセサリーでカバーしてみてもよいかもしれません。あなたのセンスがものをいいます。靴だけ履き替える手もアリ。
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