赤ちゃんの行事・お祝い/初節句・端午の節句

男の子節句(端午の節句)を祝う

端午の節句は、五節句の一つで、五が重なることから重五(ちょうご)ともいわれます。由来や、誕生後初めての節句である初節句の祝いの贈答様式などを紹介します。

執筆者:中山 隆司

単語の節句の由来・歴史・かぶと飾り

端午の節句は、五節句の一つで、五が重なることから重五(ちょうご)ともいわれます。古代中国では邪気を祓うと言われて菖蒲(しょうぶ)と蓬(よもぎ)を玄関につけたり、菖蒲酒を飲んだり、薬湯として菖蒲湯に入る習慣があり、それが武家社会の日本に伝来して以後に菖蒲が尚武(しょうぶ)に通じることから尚武の節句ともいわれ、たくましく成長することを願い男子の節句になったそうです。

端午の節句ではよろい、かぶと、武者人形やこいのぼりを飾ります。筆者の家にも立派な節句人形がありますが、娘と息子がいますのでこの時期は出したり片付けたりで大変です。先月に雛人形を片付けたばかりですが、もう端午の節句です。がんばって押し入れから出して飾りつけようと思っています。

桃の節句の時もそうでしたが、雛人形のお顔の部分は素手で触れないようにと言われていました。この五月人形も、意外とやっかいな部分があります。かぶとなどの金属の部分がそうです。手で触ると人間の脂がつき錆びるそうなので気をつけましょう。

片付けも天気のいい日に一週間以内に片付けます。私の知る限りでは、お雛様のように早く片付けないとお嫁に行くのが遅れるような言い伝えはないようです。でも、お婿にいけなくなる!?と困るので早く片付けます。

また、この時期銭湯や自宅のおふろで菖蒲を浮かべて入る菖蒲湯などの風習も見られます。菖蒲は香りも強く、薬効もありますので一度試してみてはどうでしょうか。筆者は近くの銭湯と柏餅を楽しみにしています。

初節句のお祝い

誕生後初めての節句を初節句といい両家の祖父母も一緒に盛大にお祝いします。初節句の場合は妻側の実家からお祝いとして「武者飾り」「こいのぼり」を贈られますが、最近では、赤ちゃんの両親が購入されることも多くなってきています。

御祝い金・品を贈る場合の様式ですが、
  • 表書き……「御祝」「初節句御祝」
  • 水引……赤白(5本か7本)、結びは花結び(蝶結び)または鮑結びを用いるのが基本
  • のし紙……結びは花結び(蝶結び)、水引は赤金(5本か7本)を用いるのが基本。兜の絵が入った掛け紙も市販されています。
  • 贈る時期……節句日の半月前より当日までに。飾り物を贈る時は1ヶ月前までに。

初節句のお祝い返し

  •  
  • 上書き…「内祝」
  • 名前書き…子供の名前で
節句祝の会食に招いておもてなしをした場合は不要ですが礼状は出すのがマナーです。日ごろお付き合いのない方から頂いた場合はタオル程度のお返しで良いと思います。お返し時期は当日より1週間以内にしましょう。

また、赤ちゃんが生まれたばかりで初節句を迎える場合は1年延期してもマナー違反にはなりません。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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