防災/防災関連情報

引越しするなら災害に強い街(2ページ目)

春の引越しシーズン、あなたはどこに引越しますか?通勤に便利、オシャレなカフェのある街、とにかくコストが安い街などいろいろな基準があるはず。でもその街は災害にあったらどうなるか考えて見ましたか?

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

地震災害に強い場所

街
おしゃれな街の新しいマンションであっても震度が増幅される地域では安心とは断言できません。
震度とマグニチュードの違いをここでおさらいしますと、マグニチュードとはM7などと表示され、その地震そのものの規模、エネルギーを表します。ゆえにひとつの地震においては特定されるものです。しかし震度は実際の揺れにより測られるもので、これはその地域の地盤の強さや地層の構造によって大きく異なるものです。

関東エリアにおいては沖積層とよばれる、地盤が比較的新しく、弱い地域が多く分布しているために、地震波が増幅される傾向にあります。さらに地震発生時に活断層と呼ばれる場所においては地盤の大きな変異が生じる可能性があり、危険度は大幅に高いと言えます。

ただし同じ関東においても地盤の固いエリア、たとえば東京の世田谷エリアなどは比較的堅い地盤が続いているうえに、行政の対応も他に比べて非常に優れているために、高級住宅街としてコストが高くなるのも仕方がないことのように思われます。

しかし地域の安全度数は様々な要因がからんで来ますので、世田谷でなくてはならないわけではありません。もちろん住居は個人の生活環境として、利便性やコストも重視しなければならないのも否定できません。ただ最終的にそれも安全を確保した上でのことと思いますので、ぜひ下記の災害に強いエリアの基準を参考にしてください。


1.地盤が固い(埋立地や造成地でない)
2.住宅密集地でない(延焼の危険が低い)
3.海岸線から離れている(津波の危険がない)
4.避難所・避難経路が近くに確保されている
5.近隣に倒壊可能性のある建物がない
6.病院などの施設が充実している
7.職場から20km以内(帰宅難民にならない)
8.行政の地震対策が活発
9.地域の災害訓練が行われている
10.近隣の住民とイザというとき協力体制が可能


実は最後の二つはとても重要で、阪神・淡路大震災で倒壊家屋から助かった住民のほとんどは、ご近所で助け合って救出されたという事実があります。最後に頼りになるのは家族やご近所の友人・知人ということなのです。
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