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地球温暖化と自然災害(2ページ目)

今年の冬は超暖冬傾向。それにともない冬山では雪崩の危険が起きている。山スキーに見る地球温暖化の影響を考え、自然愛好者の意識と一般の人との違いについて考えてみました。

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

地球温暖化と自然災害

スキー2
山スキーには常に危険が存在する。しかしそれだけに冬山の魅力も十分に味わえるのだ。
まず大前提は山スキーにおいてはスキーガイドは自分よりも地元の天候や山の知識を十分に持っているので、絶対的な信用をしないとなりません。その上で、十分な雪山の装備を所持して臨まないとなりません。

その点では、残念なことに一部のスキー客がビーコン(発信機)を所持していなかったという報道がありましたが、それは「雪崩にはめったに遭わない」という前提でツアーに参加してしまっていることであり、もしも本当であれば主催者と参加者の意識が低かったと言わざるを得ないでしょう。それは「地震なんてそうはこない」という前提で建物を建ててしまっている業者に通じるものがあります。

これは山スキーでの遭難ということで、自分たちとはあまり関係ないこと、と思う人もいるかもしれませんが、実は他のいろいろな場面に通じることなのです。

たとえば先日起きた津波警報で、ほとんどの人が警報を無視して避難しなかったこと。川の増水でキャンプが不可だというのに河原でバーベキューをし続ける人。自然の猛威を実際に味わったことのない人は、経験値がないためにその危険を察知できずに、警告をする人を馬鹿にする人すらいます。

自然に触れてその偉大さを肌で感じてきた人はそんな態度はとらないと信じています。これから暖かくなっていろいろなアウトドアでの機会を得ることもあるでしょう。ぜひご家族で自然の中でその楽しさと厳しさを同時に味わっていただければと思います。

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