防災/防災関連情報

地球温暖化と自然災害

今年の冬は超暖冬傾向。それにともない冬山では雪崩の危険が起きている。山スキーに見る地球温暖化の影響を考え、自然愛好者の意識と一般の人との違いについて考えてみました。

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

八甲田というと一般の人は豪雪地帯という印象は強いでしょうが、あまりスキー場としての認知はされていません。ただ最近人気が高まっている山スキーのファンにとってはとても有名なエリアなのです。先日その場所で大規模な雪崩が発生し、ガイドを含む24人ものスキー客を巻き込み、二人の死者と多くの重軽傷者を出してしまいました。

暖冬と雪崩事故

スキー1
雪山を自由にすべり降りる山スキーは最近の健康ブームとともに人気が上昇している。
今回の雪崩災害では、地元の経験豊富なガイドが付いていました。決して無謀なツアーではありません。しかしそんな経験豊富なガイドでもその発生は予測できず、雪崩は起きて貴重な人命は失われてしまったのです。今回の事故は雪崩事故の予測の難しさを見せつけられたわけですが、やはり暖冬の影響があったのではないかとされています。雪崩は雪の層が気温の急激な変化によって起きることがあります。普段この時期では起きないであろうと思われる斜面で、大規模な表層雪崩(急に積もった雪が滑落する)が起きてしまったのです。

今回はたまたまオーストラリアの山岳救助員のグループが現場近くにいてくれたおかげで埋まってしまったスキー客を掘り出してくれました。もしもこの人たちがいなかったら被害はもっと大きなものになっていたかもしれません。

今回のスキー客たちはガイドの判断により、安全を考えた上で樹林地帯を通っていたのですが、死亡した二人は雪崩の勢いにより、樹木にたたきつけられての死亡だったようです。ガイド曰く「安全だと思っていたエリア」をわざわざ進んでいたはずが、このような結果になったのはどうしてだったのでしょうか?

次のページは地球温暖化と自然災害>>
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます