●本邦初公開 米海軍の消火訓練

上空から見たシミュレーター2003年東京消防防災展におきまして、在日米軍の消防隊による消火訓練が、日本で初めて公開されました。これは航空機火災を想定した訓練で、実際に米軍基地で使用しているMAFTというシミュレーターを使っての訓練です。このシミュレーターが基地外で使用されるのは、今回が初めて。

訓練は着陸に失敗した航空機の燃料タンクが破損し、エンジンの余熱で燃料に引火して火災が発生し、機体内に一名取り残されたと想定した消火訓練です。

シミュレーター後部 積み荷部分シミュレーターである航空機を模した筐体は、軍での航空機火災訓練に使用されるだけあって、後部積み荷部分は日本の自衛隊がイラクに派遣する事に決まった「C-130」を模しています。

航空機火災訓練なので、泡消火薬剤を使用するのかと思っていましたが、今回はすべて米軍消防隊の消防車「AZUMA 2」による水放射でした。よく考えてみれば、数回もの公開訓練で泡消火薬剤を使用するわけがないのですが、つい期待してしまいました。



●MAFT(Mobile Aircraft Fire Training Systems)

MAFT航空機火災訓練の為のMAFTには、安全に配慮した様々なセンサーが内蔵されています。安全装置として機内モニターと疑似火災の為のプロパンのセンサー、機内温度が371度になるとシステムを全停止させる温度センサーが4カ所取り付けられ、緊急停止スイッチと安全スイッチも用意されています。

MAFTの装備はプロパンを燃料としていますので、安全対策として「臭い」が付けてあります。臭いのあるプロパンを使用する事で、より安全に各種火災訓練を行います。




訓練の為に用意された設備

・燃料火災を想定した左・右ウィングエンジンファイヤー。
・電気火災を想定したAPUファイヤージェネレーター。
・機体火災を想定した左・右ボディーファイヤー。
・タイヤファイヤー。
・後部エンジンファイヤー

などが設置されていおり、内部システムとして、

・コックピットファイヤー
・食堂のギャレーファイヤー
・寝室火災を想定したキャビンファイヤー
・フラッシュオーバーファイヤー

などが設置されています。

その他の装備としては、スモークシステムや爆発音を出すキャノン砲、緊急進入ドアーや模擬ミサイルなども装備しています。



NAVISTAR INTERNATIONAL TRANSPORTATION CORP.製の
トラクターの全長は、8,5m。シミュレーターの全長は14m。
この
米軍消防車 「AZUMA 2」
○タイヤファイヤー
破裂の時の音を出す「キャノン」
という大きな爆発音も出る。
○右ボディーファイヤー
(ロー・ハイ)
○翼部分のエンジンファイヤー ○コックピットファイヤー

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