さきほど、ただひとつの欠点があると書きましたが、『ハロゲン化物消火設備』に使用している『ハロン』は、フロンガスと同じようにオゾン層を破壊してしまうのです。この為、理想的な消火剤と言われていたハロン1301 は、地球のオゾン層保護のため、1994 年に製造中止となりました。現在は「ハロンバンク」が管理をしていますが、貴重な消火剤となったハロン1301 の無用な放出を避けるために、誤放出対策が必要です。いたずらやメンテナンス不足による誤放出は、莫大な損害金だけでなく、地球の環境までも冒してしまうのです。法令で定められているメンテナンスを行うことにより、設備の異常を早期発見し、自動閉鎖装置の動作の確認をすることにより、確実な消火が出来るのです。
基本的には一般の方は、これらの設備を操作しないでください。この設備を使用しなければいけないほどの火災であれば、火災報知器などが作動するはずですので、警備員やビルの管理をしている設備員がすぐに来るはずです。自分の身の安全を確保し、普段から注意すべき事を以下にまとめました
このような放出表示が出ている場合は、絶対に入室しない。 | |
操作BOXには触れない。モノをぶつけたり、水をかけたりしない事。 | |
警報やサイレンが鳴動したら、すみやかに避難する。 |
尚、私への点検依頼はすべてお断りさせて頂いております。あくまでも、All About Japanではアドバイザー的な立場でいたいと思っていますし、今現在、そちらで契約している点検業者への配慮でもあります。その業者に不満や不審があるようでしたら、お近くの消防署に相談してみましょう。登録されている業者を紹介してくれます。