防災/防災関連情報

『171災害用伝言ダイヤル』と『張り紙』 どうする?家族の安否確認(2ページ目)

『171災害用伝言ダイヤル』は災害時に有効な連絡手段だが、親戚や家族が使用方法を理解していなければ、その効果を発揮できない。公衆電話の無料化措置と操作方法もここで確認しよう。

執筆者:荒井 健一

もう一つ、有効な連絡方法として『張り紙』が有ります。仕事に出ている家族がいる場合、避難所などに緊急避難する際に、ドアーなどに行き先を『張り紙』しておくのです。仕事先などから急いで帰ってきた家族は、まず家に行くでしょう。その紙は、行き先を伝えるだけでなく、家族が無事に避難できた事をしるすのです。

重要なのは、それを見たら確認した事を同じ紙に書いておく事です。災害時には、避難した先に落ち着けるとは限らず、『張り紙』に書いた行き先とは異なる場所に避難するかもしれません。家に戻る事が可能な状況で有れば、先に避難した家族が見に来るという可能性もあるからです。油性マジックと紙は用意しておきましょう。『171』に伝言を残した場合は、それも書いておきましょう。災害時の心理状況の中では、どちらかがすっかり忘れていると言う事も考えられます。    

ただし、一つ気を付けなければいけない事があります。ドアーに張り紙をすると言う事は、外部の人間にも「家には居ない」ことが知られてしまうという事。災害時には、理性を保つことが困難になり、ストレスなども影響し、普段まじめな人でさえも犯罪に手を染める事が充分に考えられます。混乱に乗じて、様々な犯罪が発生しますので、『張り紙』を張る場所についても、簡単に人目に付かない所を選ぶなど、話し合いをしておく必要があるのではないでしょうか?

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