防災/防災関連情報

防災豆知識 光化学スモッグ 光化学スモッグが猛威をふるう時(2ページ目)

夏の日差しが強い日には、しばしば子供達を外で遊ばせられない日がある。それは、吸ってはいけない空気「光化学スモッグ」が、発生している時。

執筆者:荒井 健一

スモッグという言葉は、煙(スモーク)と霧(フォッグ)の合成語です。元々の意味は石炭が大量消費されることによって生じる濃い煙を指していました。

東京都は1970年の7月に、杉並区の高校で日本初の光化学スモッグ被害が起きたことから、同年8月10日より「光化学スモッグ予報」を実施するようになり、光化学スモッグに関する予報は、当日分については午前10時頃、翌日分は午後4時頃に発令されます。注意報はもちろん、警報も発令されることがあります。

注意報と警報がありますが、警報になった時には、光化学スモッグの汚染質であるオキシダントの濃度が注意報の2倍以上も発生した時です。オゾンなどの光化学オキシダントの濃度が0.12ppmに達すると注意報。0.24ppmを超えると警報が、各地方自治体から出されます。

光化学スモッグが発生したとき、各地方自治体は、注意報等を発令し、ラジオ、市町村が広報車等により、注意を呼びかけます。「注意報」「警報」の解除は、オキシダントの濃度が基準値を下まわればその都度行なわれます。また工場などに対し、ばい煙の削減を要請します。

植物にも影響があり、植物の葉の組織を破壊するなどの恐ろしい『光化学スモッグ』。しかし、予防は出来ます。「注意報」「警報」が出たときに、注意点を守っていればかなり被害を防ぐ事が出来ます。注意点はいくつかありますので、下記を参考にしてください。

『光化学スモッグ発生時の注意』

●屋外で過激な運動はなるべく避けましょう。
●体の調子の悪い方は屋内で休みましょう。
●風向きに考慮して、窓を閉めましょう。
●自動車の運転は控えましょう。
●屋外での「たき火」などはやめましょう。
●子供達は家の中で遊ばせましょう。
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