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工房の主、実はディスクドッグプレイヤー

『犬に関わるお仕事拝見シリーズ』の第2回目。今では犬グッズもいろいろありますが、サンドブラストもこれまた魅力ある工芸品です。主にガラス製品を扱う工房のオーナーさん、実は別の世界でも大活躍なのです。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド

ガラス工芸の手を休めればディスクドッグプレイヤーに変身


左からZIPPOライター、タンブラー、ワインボトル
細かな砂などの研磨剤を吹きつけることで、マスキングされたシルエットや文字がすりガラス状に表現できるガラス工芸。

『犬に関わるお仕事拝見シリーズ』の第2回目です。

以前は探すのに苦労した犬グッズが、ここ近年はどれにしようか迷うほど溢れかえっています。愛犬と同じ犬種のものを、いえいえ、愛犬だけのオリジナルのものを……と、飼い主さんが求めるものもだんだんとオリジナル志向が強まってきているようですね。

種々ある犬グッズ、その素材や表現方法も粘土や羊毛、革細工、絵画……といろいろありますが、今回はサンドブラストというガラス工芸の工房を営む小川吉正さんにお話を伺いました。実は小川さん、ディスクドッグプレイヤーでもあるのです。


=Index=
・子供時代のお話、そしてサンドブラストについて
・ディスクドッグというスポーツとの出会い
・トレーニングのポイント
・ディスクドッグの魅力と今後の夢

子供時代、犬は友達だった

小川吉正さんと、愛犬パット君(ボーダー・コリー、6歳、♂)
「犬と一緒にいたいからこの仕事を選んだ」と小川さん。
「自分は3人兄弟の末っ子でしてね、小学生の頃は母を入れて4人で生活してたんですよ。でも、上の兄弟二人は年が離れていたこともあって、すでに離れたところで仕事をしていたので、ほとんど母と二人暮らしという感じでした。自分が一人じゃ淋しかろうと思ったのか、母が一頭のミックス犬を飼ってくれまして、それが犬との出会いでした」と、小川さんが子供時代について語ってくれました。

それから大人になる現在までに共に暮らした犬は、シェットランド・シープドッグにウェルシュ・コーギー、ゴールデン・レトリーバー、ボーダー・コリー。

現在のこの仕事を選んだ理由は、ズバリ、「犬とできるだけ一緒にいたいから」。

細かな砂が作り出す陰影

ワンちゃんステンレス食器
重量感のある高級ステンレス食器にオリジナルエッチングをすれば、いつもの食事も一味違うかも?
ここで、サンドブラストとはなんぞやというお話を少し。

元々は船舶の錆取り用に開発された技術らしいですが、その技法とは細かい砂などの研磨剤を圧縮空気によって吹きつけることで物の表面を削るというもの。バイク屋さんなどでも使われていますので、目にしたことがある人も多いかもしれませんね。その他、ガラス製品や陶磁器などに彫刻をするための技法としても使われています。

小川さんが扱うのは、主にグラスやワインボトルなどのガラス製品、ステンレス食器など。犬はもちろん、商品によっては猫や鳥のシルエットと共に、名前などお好みの文字入れをします。誕生日のプレゼント、ドッグショーのCH完成記念、メモリアル……と、注文をする人の想いは様々。

「もらった方が本当に喜ぶものを提供したいと、心を込めて仕上げることをポリシーとしています」と小川さん。

次のページでは、ディスクドッグの話へ移ります。
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