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ブリタニー・スパニエルの巻

久々に不定期シリーズ「めずらしい犬種を飼いたい」をお届けします。記念すべき第10弾はブリタニー・スパニエル。中型犬と大型犬の中間ともいえるこの猟犬タイプの犬種は、なかなか頭のいい明るい子です。

執筆者:坂本 光里

めずらしい犬種を飼いたい、
久々の第10弾はブリタニー・スパニエル


久々に不定期シリーズ「めずらしい犬種を飼いたい」をお届けします。
記念すべき第10弾はブリタニー・スパニエルです。今回登場してもらったのはうちのアッシュとハービーのお散歩仲間でもあるご近所に住む「ゲン太くん」です。

 
7歳になった今でもパピーのような眼差しのゲン太くん

ゲン太くんは、じつはもと捨て犬という境遇にありました。その彼が飼い主である伊藤さんに引き取られるまでのいきさつをちょっと紹介しておきましょう。
うちのお散歩仲間の伊藤さんは、先住犬を亡くしてしばらく経ったあと動物愛護協会の里親募集に登録し、最初のブリタニー・スパニエルに出会いました。心ない飼い主によってクルマの窓から捨てられ半身不随になったブリタニーの女の子を引き取ったのです。

ご主人のひざの上でくつろぐ2頭
伊藤さんは「立つんだ、ジョー!」(『あしたのジョー』より)の思いを込めてあえて女の子のブリタニーをジョーと名付け、身体と心の健康を1日も早く取り戻すよう、家族全員で慈しみました。その愛情のかけ方がよほど強かったのでしょう。引き取られた当初は左半身がマヒ状態だったのに、富士高原の別荘で一夏を過ごし戻ってきたときにはすっかり元気になっていたことに、当時のわたしはビックリしたものでした。

ジョーちゃんはそれまで飼い主から虐待を受け続けてきましたから、おそらく人間に対する不信感があるだろうと覚悟をしていた伊藤さんでしたが、彼女のやさしくおっとりとした性格に驚かれたそうです。でもなぜか他の犬には警戒心が強く、うちのアッシュたちもそのことを察知してか、彼女とはいつも一定の距離を置いて接していましたね。


フランスで購入したブリタニーの書籍
そんなジョーちゃんは、伊藤さんにとって初めて出会った犬種だったので、さっそく図鑑で調べてみると、フランスのブルターニュ地方産の鳥猟犬(ガンドッグ)であるブリタニー・スパニエルだということがわかりました。
「わたしはフランス語の通訳の仕事をしてますし、上の息子はパリに何年か暮らした経験もある。うちにとってフランスはとても縁のある国なんですよ。だからジョーとの出会いもまったくの偶然とは思えませんでしたね」(伊藤さん)


さて月日は流れ、ジョーちゃんを迎えてからちょうど3年め、伊藤さん一家は、新しいブリタニーとふたたびめぐり会うことになりました。それは5月のGWの真っ最中、富士高原の別荘地でガリガリにやせ、全身ダニまみれになって歩いていたブリタニーとバッタリ出くわしたのです。

ジョーちゃん(右)の側にピッタリ寄り添うゲン太くん


富士山麓では狩猟シーズンが終わると犬を山に捨てるハンターが絶えないという噂は耳にしていましたが、まさにゲン太くんもそのような猟犬の一頭だったのでしょう。

伊藤さんとゲン太くん
「その子がだんだん近づいてきてブリタニーだとわかったとたん、主人もわたしも即座に連れて帰ろう!と夢中で走り寄っていました」(伊藤さん)
これが伊藤さんとゲン太くんとの運命的な出会いになりました。二人はさっそく彼の全身についたダニを退治し、丹念にシャンプーをしたあとジョーちゃんと対面させました。
それまで独りぼっちで山中を彷徨っていて寂しかったのでしょう、ゲン太くんはジョーちゃんを見るなり喜びを全身で表わし甘えたそうです。犬嫌いだったジョーちゃんも、そんなゲン太くんを本当の母親のように受け入れかわいがったので伊藤さんもホッと一安心。2頭の関係はジョーちゃんが天国に旅立つ日までずっと続いたとのことでした。

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