離婚/離婚を決意する前に

「愛人とは別れて」と言えますか?(2ページ目)

「愛人とは別れて」。この一言が言えるか言えないかで、夫婦の互いの運命はガラリと変わってしまうこともあるのです。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

夫
もしも許されるなら、やり直すほうがいいんだ。でも……

真実の気持ちをぶつけないで別れると

「愛情があるから憎いのはわかっています。だからこそ許せないから、別れるしかないんです」という人がいます。このどろどろした自分の中の嫌な感情と、さっさと決別してしまいたい。早く別れてスッキリしてしまいたいと。

ところが、自分の本当の気持ち、正直な気持ちをパートナーにぶつけることもせず、別れてしまうと、しばらくしてから「ちゃんと気持ちをぶつけてみればよかった。そうすれば別れないで済んだかも知れない」「結局別れたにしても、今になってあぁしておけばよかったなんて、考えることもなかったかもしれない」などと後悔してしまうケースがあるのです。

自分が素直になれば相手も素直になれる!

本当はお互いに「離婚しないで済むのがベスト」と心の中では思っているのに、「プライドをズタズタにされた。メチャクチャに傷つけられた。どうしてくれるの?」と訴えることで「これはどう謝っても許してくれないだろう」とパートナーは思いこむ。こうなると退くに退けなくなり、お互い意地を張り通して、離婚の道を突き進んでしまうのですね。

「もしも、許されるのであれば、パートナーとやり直したい」と考えている浮気した張本人は実は多いのです。でも、許してもらうことがすべての始まりですから、浮気した張本人は「ごめんなさい。許してください」と謝ることが大事ですし、浮気された側は「愛人とは別れて」「戻ってきて」と伝えることが大事。お互いにこの一言が言えるか言えないかで、夫婦の運命はガラリと変わってしまうこともあるのです。


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