支離滅裂な主張に臨月のDVでとうとう別居―
まさかこんな展開になるとは思いも寄らず…… |
子どもができる前までは、「結婚してくれ」「おまえがいないと俺はダメなんだ」「俺の子どもを産んでくれ」「幸せにする」「おまえがいるから俺はがんばれる」などと言ってきたあの言葉は全部ウソだったの? そう夫に尋ねると夫は「おまえを喜ばせるために出まかせで言っただけ。本心からじゃなかった。口ではそう言ってたけど、おまえと結婚なんてする気はなかった。それなのに、おまえが勝手に籍を入れたからこういう問題になった」。
A美さんはその言葉を聞き、悲しいというよりもあきれ返ってしまい、何でこんな人の言葉を信じてこれまで関わってきてしまったのか?と、夫を恨むというより自分が情けなかったと言います。それをきっかけに別居。A美さんはその直後無事に出産。
婚姻無効の調停から審判離婚へ―ようやく決着
子どもが生まれると、夫は子どもが可愛くて頻繁に子どもの顔を見にA美さんのいる別居先マンションを訪れるようになりました。1年間この生活が続きA美さんは夫は心を入れ替えたのかも知れない。それならこのまま家族としてやり直すのがいいのかも知れない。そう思った矢先、夫は今さら婚姻無効の調停を申し立てたのでした。それから1年以上調停を行い再びあきれ返ったA美さんは離婚を主張。夫は相変わらず婚姻の無効を主張し話は平行線のまま。最終的に裁判官が審判離婚を言い渡しました。裁判所としても婚姻の無効は認められないケースだと判断したわけです。A美さんは「私の見る目がなかったんです。でも、もう振り返りません。子どもとの生活のために前を向いて歩いていきます!」と言っていました。
やはり女性は妊娠すれば即母親ですが、男性はまず夫となり家庭を築き、次に父親となる心の準備をする必要があるのかも知れません。ですから父親→夫よりも、夫→父親の順番を守るに越したことはないということは言えます。現代、A美さんのように同居しているカップルが、子どもができたら入籍しようと約束しているケースも多いようですが、このようなトラブルにならないように、パートナーをしっかりみきわめ、さらによくよく話し合っておいたほうがよさそうです。