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「結婚してもらった」なんて思っていない?(3ページ目)

夫婦にどんな経緯があったにせよ、合意をして結婚に至ったのですから「結婚してもらった」「結婚してあげた」などという意識はきっぱり捨て去らないと、健全な夫婦関係を築くことはできないのです。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

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「妻には頭が上がらない」意識が妻をワガママにする

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K介さんは子どもたちが大学を卒業するまでは、だましだましでも夫婦関係を続けなければいけないという気持ちがある反面、家に帰ればまた愚痴を聞かされるかと思うと帰宅するのが苦痛で最近ではなるべく残業をし寄り道して帰る日々だといいます。

このような夫婦関係に陥ってしまったのは、そもそも結婚のきっかけにあるとはいえ、K介さんがいつまでもそれを引きずり、夫として、一家の大黒柱として、毅然たる態度をとってこなかったがために、ますます妻のワガママを増長させてきてしまったわけです。

妻にはK介さんがもしいなくなったら困る現実があるということをわからせないといけません。家族の生活費、3人の子どもの学費がどれだけ大変か、わからせるために、K介さんが妻にガツンと言ってやるのです。

「結婚してもらった」「結婚してやった」は捨て去ろう!

「毎日愚痴ばかりこぼして、こんな夫婦関係じゃ楽しくないだろう。もっとこの当たり前の生活を送れることに感謝して楽しく暮らすことはできないのか? できないなら俺たち離婚するしかないだろう。

俺はおまえが愚痴を言うのを止めて毎日明るく過ごしてくれるなら離婚なんてしようとは思わない。でも、この先も変わることはない、というなら離婚も視野に入れて今後のことを真剣に考えたいと思っている」と、K介さんは結婚以来初めて妻に苦言を呈しました。

K介さんの妻は、そのときは鼻息も荒く「よくもそんなことが言えたものねっ!」と言い返してきましたが、思うところがあったのでしょう。妻は徐々におとなしくなり、やがて不平不満を言うこともなくなっていったということです。

つまり、どんな経緯があったにせよ、合意をして結婚に至ったのですから「結婚してもらった」「結婚してやった」などという意識はきっぱり捨て去らないと、健全で幸せな夫婦関係を築くことはできない、ということなのです!

【関連リンク】
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