別居場所(2)　離婚・修復？に伴う別居対処法

別居先は安全・安価が第一条件！
離婚・修復？に伴う別居対処法　別居場所(2)

離婚カウンセラーの岡野あつこです！　さて、離婚という話が夫婦の間に出ると、その次に起こるのが別居。別居と一口に言ってもいろいろなパターンと場所があります。また離婚ではなく、冷却期間をおいて夫婦関係修復の道へ向かうための別居もあります。

■１　自分の実家…安全度☆☆☆　安価度☆☆☆
「実家に帰らせていただきます！　」とは、昔から夫婦喧嘩の最後に聞こえてくるセリフ。子どもの少ない現代では、娘や息子の離婚に向けての別居里帰りについて、歓迎ムードすらあるほど。当事者である本人たちより親が離婚を推進するということもよくあります。

いろいろな意味で別居先は、何と言っても実家が一番。生活的にも安全面でもベストです。ただ、子どもが学校や幼稚園・保育園に通っている場合は、転校・転園などが伴いますので、離婚への決意がしっかり固まってから別居に踏み切らないといけません。

子どもは学校があるので今は連れて行けないけど、もう我慢できないからと、自分だけ飛び出してしまうというのは、あとあと親権争いになった時に不利です。また子どもの気持ちも傷つけてしまうことになりかねないので慎重に行動をした方がいいです。どんなに我慢ができないと思っても、子どもがいる場合だけは計画性を持って、とにかく子ども第一に考えて我慢をしてください。

■2　配偶者の実家…安全度☆☆　安価度☆☆☆
寄ると触ると夫婦喧嘩。意見の食い違い。気持ちのすれ違い。
「どうしてこうなってしまうの？　私たちこんなはずじゃないよね？　あんなに愛し合って結婚したのに…」
「このままでいったら離婚？　いや、やり直せるものならやり直したい。それには冷却期間が必要…」。

「夫が浮気をした。ショック。更に、夫は別れてくれと言い出した…。実家に帰れ、と理不尽なことまで…」。
「今の夫には何を言っても私は憎まれるばかり。少し離れていたほうがいいのかも？　別れたくはないけれど」。

さてこんな時、別居先に選ぶべきは配偶者の実家です。義理のお父さん・お母さんを味方につけないと離婚に向かってしまいます。とにかくやり直したい、別れたくない場合はここです。その際、夫が悪くても悪いと言ったらNG。事実を伝えるだけにしましょう。そうすれば義父母は自分たちで息子が悪いと言い、謝ってくれると思います。自分の息子の悪口は自分たちで言うのはOKですが、もとは他人である嫁の口から聞くと逆ギレされものです。

■3　配偶者暴力相談支援センター…安全度☆☆☆　安価度☆☆☆
配偶者の暴力から避難したい場合、各自治体の配偶者暴力相談支援センターに相談してみてください。身の危険が迫っていたら交番・警察に飛び込んでも保護してくれますし、ここの案内もしてくれます。

□全国一覧配偶者暴力相談支援センター
http://www.gender.go.jp/e-vaw/advice/advice02list.htm

■４　ホテル、友人・知人の家…安全度☆　安価度☆
初めから１～３日程度と決めていたのならこれもありですが、とりあえず家出してそこでこの先どうするか考える、というのはあまりオススメはできません。ホテルなんかに泊まっていたら、あっという間に万札がバンバン飛んでいってしまいます。