離婚/子どもの問題

親の心構え-面接交渉-(1)(3ページ目)

離婚や別居で子どもと離れて暮らす父親や母親が、定期的に子供と会って交流する「面接交渉」。今回は面接交渉の際、どんなことに気をつけたらいいのかアドバイスしたいと思います。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

4、約束は必ず守る。破る可能性のある約束はしない

どんな小さな約束でも守らなければいけません。どうしても守れない時には、できるだけ早く相手に知らせることが大事。これは勿論、親同士、親が子に対する時、両方に言えることです。このくらい大したことではない、と思っても、相手にとっては重要なことであるかも知れません。
 
例えば、離れて暮らす方の親が子どもに、いついつどこへ連れていってあげる、と約束したとします。ところがその約束の日の直前になってどうしても外せない仕事が入ってしまった。仕方なくドタキャンしたが、子どもはその日を指折り数えて楽しみに待っていたのです。まだ、一緒に暮らしていれば、すぐに顔を見てフォローも出来ます。でも離れていればそれも叶わず、子どもは裏切られた、やっぱり自分は大事にされていないんだ、と思い込みがっかりしてしまいます。
 
また、親同士の間の約束ごとにしても、決めたことは必ず守るべきです。例えば帰りの時間など、たまにしか会えない方は少しでも長くと思い、ついつい遅くなってしまいます。でも、一緒に暮らす方の親は、翌日からの学校に備えてあれこれさせなくてはならないことなど考えて、約束の時間を1分でも過ぎればヤキモキするわけです。「遅くなる、何分頃」という連絡は少しでも早く入れなければ、相手への不信感は募り、もう会わせない、などということにもなりかねません。
 
一度決めた約束を守ることは、子どものためにも良いことです。

次回に続く
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