親の心構え─子どもとの面接交渉─(1)

離婚や別居で子どもと離れて暮らす父親や母親が、定期的に子どもと会って交流することを「面接交渉」と言います。面接交渉は、子どもに会いたい親のためにあるのではなく、子どもの幸せのためにあるものです。子どもは、一方の親と離れて暮らしてはいても、ちゃんと見守っていてくれていると確認することで安心し、心身ともに健康に育っていくことができます。
 
両親が、例え争っていても決して子どもを巻き込む形にしてはいけません。子どもにとって親は絶対的な存在です。その親が対立していれば、子どもはどちらが正しいのか判断がつきませんし、どちらを信じていいのかも分からず、情緒不安定になってしまいます。また、そんな両親の姿を目にすることが、子どもにとってどれほど辛いことか。それを考えたら、面接交渉は行わない方がよい場合もあるのです。

さて、今回は子どもと暮らす親、離れて暮らす親が、面接交渉の際、どんなことに気をつけたらいいのかアドバイスしたいと思います。

1、子どもにとって離れて暮らす親と会うのは大切なこと

自分の親の離婚や別居の原因については、かなり大きい子どもにとっても理解し難いこと。自分が大人になって人を好きになり、付き合い、別れたりといった経験をしても、それでも、自分の親にだけは、別れて欲しくなかったと、思うもの。ましてや小学生くらいまでの子どもだったら、どうして片方の親と会えなくなってしまったのか分からず、捨てられたのではないか? 自分のせいで両親が別れてしまったのでは? と思い込み、自分を責めたりすることもあります。そんな風に悩んでも、繊細な子どもは、一緒に暮らす親の前では一言も言わずにむしろ明るく振る舞いますから、痛々しいですよね。
 
子どもの心配や誤解を解くためにも、離れて暮らす親と子どもが会って理解を深めることは、とても大切であり、子どもの豊かな心の成長にも必要なことなのです。