2、 子どもをスパイにしてはいけない
ついついやってしまいがちなのが、子どもに一方の親の様子について根掘り葉掘り訊ねること。離婚後の場合はそうでもないのですが、別居して紛争のまっただ中という場合には、相手が不利になるような動きがあれば掴んでやろうとし、子どもにパパ・ママはどんな生活をしていた? 等、詮索するわけです。子どもはどちらの味方をしていいやら悩みますし、知っていることをそのまま話すのはいいことなのか、心に留めておくべきなのか? これを言ったらママはいいかも知れないけれど、パパは困るだろうとか、言ったら一方の親に責められ、言わなければもう一方の親に責められるだろう、等々この様な板挟みに遭い辛い思いをします。
子どもをスパイや探偵にせず、子どもが話したいこと、今興味を持っていること、楽しかったことなどに耳を傾けて、理解してあげることが大切です。
3、 子どもの前で一方の親の悪口は決して言わないこと
例え相手にどんな否があっても、子どもにそのことを言ったりしてはいけません。夫婦は別れてしまえば他人ですが、子どもにとって親は一生親なのです。その親の悪口を聞かされて、楽しいはずがありません。また繊細な子どもは、それが自分への咎めだてと受け取ることもあるのです。すると、子ども心は次第に複雑になり、両方の親の顔色を伺い、心に負担をかけて疲れてしまいます。今、親同士、憎しみがあっても、感情の対立があっても、結婚して子どもまでつくったわけですから、相手の良いところが1つもないはずはありません。子どもには、ママ・パパはこんないいところがあるんだよね、こんなことが得意だよね、と悪口ではなくいいことを話して安心させてあげましょう。離れてはいても、パパとママは協力しておまえを育てていくからね、と話してください。