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早稲田大のここがすごい!

早稲田大学と言えば放任主義だと言われてきた。だからこそ様々な分野で多くの異能を輩出してきたのだろう。しかし今その早稲田が「教育の早稲田」に変わろうとしている。その実際はどのようなものか?

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

学習・受験ガイド

早稲田大学ほど政財界や様々な分野で活躍する多くの人材を輩出している大学も珍しい。「人材の畑」といって良いだろう早稲田大学と言えば真っ先にあなたは何を思い浮かべるだろうか。様々な分野で活躍する人材ではないだろうか。芥川賞の受賞者を大学別に見た場合(中退、除籍を含め)、もちろん早稲田大がトップである。

1.早稲田大 27名
2.東京大  18人
3.慶応大   7人

また直木賞で見ると、またもや早稲田大がトップである。
1.早稲田大 33人
2.慶応大   8人
3.東京大   8人

脱放任主義を掲げる早稲田大学

かつて、早稲田大の卒業生の多くが語るように、授業に出ないで、演劇に打ち込んだりアルバイトに精を出したりと自由奔放に大学生活を謳歌するのが早稲田スタイルだった。その自由放任主義や懐の深さが様々な異能の人材を養ってきたように思う。しかしこのような放任主義はまた一方で問題を生みつつあった。

早稲田大だけではないが、学生全般の学力の低下や、卒業後定職にもつかず、かといって大学院で学問を続けるわけでもないフリーターの増加が問題になっている。新入生の学力低下の対策として、早稲田大では平成20年度から日本語の文章講座を開き、論理的思考力を養成するという。

白井克彦総長は創立125周年の挨拶で「教育の早稲田」を目指すことを宣言している。具体的には以下のように述べられている。
(1)すべての教職員がそれぞれ10人の学生をサポート
(2)徹底した基礎学力の養成
(3)すべての学生がTOEFL で550 点以上に

天下の早稲田大ですらこのようなことを標榜しなければならない時代に来たのだと感慨深い。昨今我々の現場の学生の学力低下は著しいものがあり、意思疎通のできない学生が増えていることを痛感している。

>>「教育の早稲田」へ>>
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