漫遊バスでめぐる水戸のアートスポット(2ページ目)

この地で初お披露目となる新作も続々登場！

Counter Skin in Hiroshima - 3 black　2007

現在開催中なのが、「宮島達男｜Art in You」（会期：～5/11）。宮島達男氏といえば、1から9までの数字を使った発光ダイオードのデジタルカウンターを使った作品で、国際的に高い評価を受ける、日本を代表する現代美術家。私自身も香川県直島の家プロジェクト「角屋」や、六本木ヒルズ内のテレビ朝日外壁などでたびたび作品を目にして、強烈なインパクトを受けました。

「Art in You」とは、宮島氏が10年来提唱する「アート作品は、何かと出会い、何かに気付き、何かに感動するための装置に過ぎず、アート的体験や感動は、人間ひとりひとりの想像力の中にある」という美術概念のこと。

Death Clock for participation (screen image)2005 Courtesy of TGA, Shiraishi Contemporary Art Inc.

本展覧会では、この考えを紹介するとともに新作を発表。2007年に日本国内4ヵ所で開催したワークショップキャラバンを通じて制作した＜Counter Skin＞、参加者が自らの死の日時を打ち込むことでカウントダウンをはじめる＜Death Clock＞　、高さ 5.5m直径2.2mの LED の巨大立体作品＜HOTO＞の新作を中心に、会場が構成されます。

HOTO 2008 Courtesy of Shiraishi Contemporary Art Inc. and Lisson Gallery Photo by Kenji Ohtani

首都圏ではほぼ8年ぶりという宮島氏の大型個展。ファンはもとより、宮島氏の作品は初めてという方にもぜひ観ていただきたい、現代アートの既成概念を覆されるほどの大変貴重な企画展です。

開催期間中は、宮島氏と本展企画学芸員による対談や、各種ワークショップも開催予定。自分自身の＜Death Clock＞を無料で制作でき、会場内に展示される企画も開催されるので、気軽に参加してみても楽しいでしょう。詳しくは、HPをチェック！

「水戸芸術館」
・住所：茨城県水戸市五軒町1-6-8
・地図：Yahoo!地図情報
・TEL：029-227-8111

宮島達男｜Art in You
・会期：2008年2月16日～5月11日
・開館時間：9:30～18:00（入場は17:30まで）
・定休日：月曜（5/5は開館）
・料金：大人800円
・交通（電車）：JR常磐線水戸駅北口から徒歩20分

いかがでしたか？　この企画展のためだけに、水戸に足を延ばす価値も充分にあると思います。もちろん、梅まつりで早春の花に酔いしれたあと、アートに触れる旅というのもいいのではないでしょうか？