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新たな京都の魅力発見!洋館アートスポット(3ページ目)

台風が直撃した連休、京都に行ってきました。突然の予定変更を余儀なくされましたが、かえって素敵なスポットと巡り合えることに! それは自然に包まれた古い洋館を利用した美術館。モネの名作にも出合えました。

塩田 典子

執筆者:塩田 典子

一人旅ガイド


中国茶会で夏に相応しい銘茶を堪能

外観
入口で可愛らしいプレート発見! 上にぶら下がっているのは茶器です
そのイベントとは、中国茶會 無茶空茶が主催する「大山崎夏茶会 空山鳥語」(参加費1,000円)。中国茶器をその場で購入(持参も可)、チャイナドレスに身を包んだスタッフの方々が、館内のあちらこちらで、涼を呼ぶ冷茶や夏摘み茶などを振る舞ってくれました。

外観
スタッフの方が慣れた作法でお茶を淹れてくれました
なかには背丈ほどの切り立て青竹に初夏摘み茶を詰めて冷水を注いだ竹筒茶や、巨大な氷の間に茶葉を挟んだ氷出し冷茶だったりと、ユニークな趣向の冷茶も。さらに、かつて蘭の温室通路だった場所で蘭香のある烏龍茶をいただいたり、普段は公開されていない2ヶ所の茶室が開放され、なつめやじゅんさいなどのお菓子とともに、温かいお茶もいただきました。また、中国農村部に伝わる工藝のひとつ煎紙にちなんだ似顔絵切り絵のパフォーマンスなどもあり、存分に楽しめました。全部で10種類くらいのお茶を味わったでしょうか?

外観
普段は公開されていない茶室 彩月庵。涼やかな風が抜けて気持ち良かったです
毎年、春夏秋の3回開催されるイベントで例年混雑するそうですが、台風の真っ只中ということもあり比較的空いていたので、スタッフの方に中国茶についてあれこれうかがいながら、のんびりと過ごせました。

窓を開け放った茶室で、雨に濡れる緑を眺めつつ、爽やかな風を感じながらいただく中国茶は最高に美味しかったです。それぞれに香り、甘みや苦み、色合いが微妙に異なるものの、どれも京都の夏にピッタリ合うお茶ばかり。珍しい品種にも出合え、中国茶の世界をもっともっと知りたくなりました。


アサヒビール大山崎山荘美術館
・住所:京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
・地図:Yahoo!地図情報
・TEL:075-957-3123(総合案内)
・営業時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
・入館料:一般700円
・交通:JR京都線山崎駅、または阪急京都線大山崎駅から徒歩10分

今や京都は、一年を通して国内外の観光客が多く訪れ、主な観光スポットはどこも大混雑。喧騒のなか、のんびりしたひとり旅もなかなか味わえなくなってきました。ここ山崎は京都駅から電車でわずか15分ほどにありながら、美しい自然に囲まれた静かな場所でした。

秋は紅葉も素晴らしいと聞きます。また再訪したいと思いました。
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