深まりゆく秋、ひとり旅歓迎の湯宿に寛ぐ(2ページ目)

翌朝は少し早起きして朝の散歩へ

生産者たちと直接やりとりできるのも楽しいもの。ついつい買い過ぎてしまいそう

11月末までの毎週土・日・月曜であれば、朝6時30分～7時30分頃に温泉街で朝市が行われます。20名以上の農家の方々が朝採りの新鮮野菜や果物、自家製の漬物などを販売しているので、少し早起きして散歩がてら訪れるのもいいでしょう。直売なので価格もお手頃なのがうれしいですね。

昔ながらの湯屋建築が印象的。美人の湯としても知られる「亀の湯」

浴衣姿で散歩していて、少し寒さを感じたら、温泉街に2ヵ所ある共同浴場に浸かるのもいいでしょう。どちらも宿から歩いてすぐのところにあります。新湯田中温泉の宿泊者には、宿から共同湯の鍵を預かれるので、地元の方々に混ざって湯浴みが楽しめます。「亀の湯」「鶴の湯」いずれも風情ある湯屋建築で、情緒たっぷりです。

2日目のランチにピッタリ！　若旦那イチオシの温泉街の食事処をご紹介

やや濃いめの太打ちそば。写真は天ざる1,260円。ざるそばは750円です

チェックアウトしたあとに立ち寄りたい、オススメのランチスポットを、清風荘の若旦那・大関松男さんに教えていただきました。まず1軒目は「蕎麦処　無庵」。駅の反対側、湯田中温泉の旅館「花心屋」の二階で昼間のみ営業しているそば屋さんです。そばを打つのは、元有名旅館の板長でそば打ちを一から修業した方だそう。厳選された信州産のそば粉を使い、オヤマボクチ（山ゴボウの葉）をつなぎにしたそばは絶品です。そばはもちろん、天ぷらなどの一品料理にも技が冴え渡ります。


「蕎麦処　無庵（むあん）」
・住所：長野県下高井郡山ノ内町大字平穏3090
・地図：Yahoo!地図情報
・TEL：0269-33-2525
・営業時間：11:00～15:00
・定休日：水曜（祝祭日の場合は翌日）
・交通（電車）：長野電鉄湯田中駅から徒歩5分

蕎麦鍋700円。白髪ネギは雪に見立てているのだそう

もうひとつ、大関さんに教えていただいたのが、湯田中渋温泉郷が位置する山ノ内町の新名物として目下売り出し中の「蕎麦鍋」です。蕎麦でキノコの傘をかたどった蕎麦もち、地元特産のエノキやシメジ、なめこなどのキノコ類、北信濃産の新鮮な旬の野菜がたっぷり。地元の味噌蔵で熟成させた信州味噌仕立てのスープが、体を芯から温めてくれそうです。一部の旅館や、湯田中駅周辺の食事処で味わえます。以下に食事処を2軒ほどご紹介します。


「馳走家流有（ちそうやるう）」
・住所：長野県下高井郡山ノ内町大字平穏3032
・地図：Yahoo!地図情報
・TEL：0269-33-8022
・営業時間：11:30～13:30,17:30～24:00
・定休日：不定休
・交通（電車）：長野電鉄湯田中駅から徒歩5分

「居酒屋きらく（湯田中ヘルスセンター内）」
・住所：長野県下高井郡山ノ内町大字平穏3246-2
・地図：Yahoo!地図情報
・TEL：0269-33-8022
・営業時間：11:30～13:30,17:30～24:00
・定休日：不定休
・交通（電車）：長野電鉄湯田中駅から徒歩2分

いかがでしたか？　北信濃の静かな温泉宿でのんびりと温泉に浸かって、地元の恵みをたっぷりいただく旅。これから冬にかけては雪見風呂も楽しめるのでオススメです。