今が旬！　栗づくしの信州・小布施へ(2ページ目)

秋限定の栗菓子がこんなにあるなんて、感激！

茶巾しぼりは、まるで栗のカタチのよう。風味豊かな「おくりさん」

まずはじめにご紹介するのは、文久2年創業の「小布施岩崎」の「おくりさん」（～11月3日の限定販売。8個入り1,870円、10個入り2,300円）です。5代目が岐阜県中津川で修業をしたのち、小布施で販売した初めての商品だそう。小布施栗のなかでも一級品の栗のみを使用し、栗本来の甘みを生かした茶巾しぼり。素朴な味わいがクセになります。ひとつひとつ手作りのため、数に限りがあります。
「小布施岩崎」
・住所：長野県上高井郡小布施町中町620-1
・地図：Mapion地図情報
・TEL：026-247- 2200
・営業時間：10：00～18：30
・定休日：水曜
・交通：長野電鉄小布施駅から徒歩15分

素麺状に裏ごしした栗は、とても繊細で栗の香り高い。芸術的な逸品「朱雀」1個1.050円（お抹茶付き）

次にご紹介するのは、「小布施堂本店」の「朱雀」（9～10月の新栗の餡仕込みが行われる期間のみ。今年は10月22日までの予定。ただしその日の仕込み状況により、提供できない場合もあります）。とれたての新栗を蒸して栗の皮を除き、素麺状に裏ごししたものを、栗餡の上にふわっと盛ったもの。砂糖は一切加えない自然な甘みのお菓子です。こちらはテイクアウトができず、作りたてを喫茶スペースでのみ味わうことができます。

ほかにも、10月中旬～11月中旬に限定販売される「葛まんじゅう紅葉」（1個320円、お抹茶付き530円）も要チェック。こちらは、蜜栗のかけらと栗餡をくるんだ葛まんじゅうです。こちらもテイクアウト不可で喫茶コーナーでのみ、味わうことができます。

「小布施堂本店」
・住所：長野県上高井郡小布施町808
・地図：Mapion地図情報
・TEL：026-247-2027
・営業時間：ショップ9：00～19:00（喫茶10:00～17:00、食事11:00～17:00）
・定休日：無休
・交通：長野電鉄小布施駅から徒歩7分

舌触りなめらかで、素朴な栗本来の味わいが楽しめる「空蝉」

そして次は「松仙堂」の「空蝉（うつせみ）」（～1月中旬限定販売。8個入1,417円、15個入2,520円）です。こちらはあくまで小布施栗にこだわり、素材の質を一定に保つために、自園栽培で栗作りから手がけています。枝の剪定から収穫まで一貫して行われ、収穫から短期間（当日～翌日）で加工できるのです。栗は保存していると乾燥が進みますが、新鮮なうちに加工できるため、舌触りなめらかに仕上がるそうです。

「空蝉」は、小布施栗の実を掘り出し、微量の砂糖を加えて、茶巾で絞っただけの生の純栗菓子。口に含むと栗の風味が広がり、溶けていくような食感が楽しめます。

「松仙堂」
・住所：長野県上高井郡小布施町飯田607
・地図：Mapion地図情報
・TEL：026-247-3262
・営業時間：8：00～18:00
・定休日：不定休
・交通：長野電鉄線小布施駅から徒歩15分

栗の形をした香ばしい皮の中に、ねっとりとした栗餡がたっぷり入った「純栗もなか」

そして最後にご紹介するのが、前ページでご紹介した「栗の木テラス」をプロデュースする「桜井甘精堂」の「純栗もなか」（10～5月初旬の限定販売。5個入り788円～）です。

こちらは創業200余年を誇る栗菓子の老舗で、私が20年近く前に初めてこちらの栗菓子を口にし、小布施の栗菓子を知るきっかけとなったお店です。「純栗もなか」の最中は、信州小諸の老舗最中皮専門店の三代目種兵氏と七代目桜井佐七氏が共同でつくり上げたオリジナル。原料のもち米は新潟もしくは下越地方の契約栽培農家で栽培されたもち米。本こがしした香ばしい皮に、ねっとりとした栗餡の甘さが見事に合っています。

「桜井甘精堂本店」
・住所：長野県上高井郡小布施町779
・地図：Mapion地図情報
・TEL：026-247-5166
・営業時間：8:00～19:00（火曜は～17:00）
・定休日：無休
・交通：長野電鉄小布施駅から徒歩7分

いかがでしたか？　いずれの商品も期間・数量限定販売で数に限りがあるので、来店前に事前に問い合わせることをおすすめします。もし万が一売り切れていたとしても、各店にはほかにも、こだわり抜いた個性豊かな栗菓子がたくさんあるので、ぜひ小布施のお土産にしてみてはいかがでしょうか。