Flash Liteのファイルサイズとメモリの関係
Flash Liteコンテンツの作成はサイズとの戦いと言っても過言ではありません。初期のFlash Lite1.0が登場したとき、SWFのファイルサイズは「20kb」に制限されていました。後から画像だけ「loadMovie()」で外部から読み込む等も可能になったのは最近です。例えば210*210pxの写真なら1枚で容量いっぱいなってしまう程シビアなものでした。初期にはデバイスフォントの使用を徹底したり、ベクター画像に塗りのみで線をつけない方が軽いなどありとあらゆる方法で軽量化の努力が進められていました。当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、PCより携帯は処理性能が悪くそれまでアニメーションやゲームといった今では当たり前の使い方を考慮されていたものではありませんでした。流石にそれでは用途は限られますから、Flash Lite1.1以降はSWFのファイルサイズは「100kb」とされています。とは言え決して余裕はありませんから、いくつかにSWFを分割しページ遷移を利用して一つずつのサイズを落とすなど、細心の注意を持って設計を行う必要があるでしょう。最新の一部の機種ではこの100kbの制限はあるものの、そこから「loadMovie()」等をすることで外部からデータを読み増しすることが出来ますが、現時点では基本的に100kbの範囲で作成することが望ましいでしょう。
同様に携帯端末を意識するとメモリサイズも考えておかなければなりません。機種によってFlash Playerに割り当てられるメモリ量は違いますが、概ね1024kb以内であれば動作に問題がないとよく言われます。Actionscriptを用いて実機で動作中のメモリ状況をチェックすることも出来ますが、ここはやはり「Adobe Device Central CS3」等の出番ではないでしょうか?Device Centralを使用すれば登録機種を選択し、リアルタイムでメモリ使用状況をグラフで確認することが可能です。
携帯Flashのユーザビリティ 入力はキー操作が基本
PC向けのWebサイトと大きく違う点の一つにマウス操作ではなく、入力インターフェイスがキー操作であることが挙げられます。Flashが使用出来るのは「決定」キー、十字キーの「上」「下」と「1~0」の番号キー、「*」「#」キーです。私もはまってしまったことがありますが「左」「右」キーは使用出来ないので注意しましょう。通常は上下キーでボタンをアクティブにし、決定キーを押すことで「onPress()」イベント等を使用してインターフェイスを作成します。つまり縦軸を基準としたインターフェイスにどうしても限定されるということです。Flash Lite向けのデザインをする場合は特に意識してください。
番号キーを使用する場合は先頭に番号を付けるとより携帯サイトらしい見慣れたインターフェイスになりますね。このときボタンには「onKeyPress()」と「onPress()」両方を記述するとより使いやすいものになります。
次のページではFlash LiteにおけるActionscriptと再生可能か?を判別して振り分ける小技を紹介します。