パノラマ電車の元祖として昭和36年にデビューした
名鉄の赤い電車・7000系パノラマカー
名古屋鉄道(以下「名鉄」)の赤い電車としておなじみの7000系・パノラマカー。昭和36年にデビューしたこの列車は、国内で初めて運転室を2階に設けた画期的なモデル。客席から前方の眺めを楽しめるようになったことで、誰もが運転士気分を味わえるようになり、現在にいたるまで人気を博してきました。名鉄のシンボル、7000系・赤いパノラマカー |
前面展望の伝統を受け継ぐパノラマSuper |
特徴あるルックスとミュージックホーンも
地元っ子に愛されてきた魅力
パノラマカーが愛されてきた理由は、車内からの眺めのよさだけではありません。第一は何と言ってもそのルックス。青空に映える赤いボディ、丸いヘッドライトが特徴的なフェイスはウルトラヒーローのようでもあり赤トンボのようでもあり。そして、駅構内に入ってくる時に鳴らされるミュージックホーン。メロディ付きの警笛で、名鉄沿線で育った人なら、誰もがその「パ~ラ~ラパ~ラ~ラパラララ♪」の旋律が即座に頭の中に鳴り響くハズ。同時に「ど~け~よど~け~よ どけどけ♪」の替え歌(あて歌詞は他にもバリエーションあり)も思わず口ずさんでしまうほど親しまれています(ただし、この歌詞は利用者の間で勝手に広まったもので、名鉄としてはあまりありがたくない困った替え歌と感じているようです)。
惜しまれながら2009年度中に引退が決定
感謝を込めたイベント運行が毎月開催
長く親しまれ、愛されてきたこの7000系パノラマカーですが、残念ながら2009年度中に全車両が引退することが決まっています。そして現在、別れを惜しむ鉄道ファンや地元っ子のために、イベント運行が随時行われています。□2ページ・・・イベント運行に筆者が乗車
□3ページ・・・イベント乗車のポイントと通常運行について