『ぴあ中部版』編集長に聞く
「2008年名古屋発ヒット 街ネタ&エンタメ編」
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『ぴあ中部版』 伊奈禎編集長 |
2008年、名古屋で人気を集めるモノ、名古屋から全国へ発信されて話題を集めるコトは何だ?
街&エンターテインメントの話題と言えばご存じ情報誌の『ぴあ』。今回は、名古屋に編集部を置く
『ぴあ中部版』の伊奈禎編集長に、今年の名古屋の流行りモノ展望をお聞きしました。
今年は万博以降オープンした商業施設の“勝負の年”
- 今年、『ぴあ中部版』が注目する名古屋の街ネタは何でしょう?
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モード学園スパイラルタワーズは2月竣工予定。一連の名古屋駅前摩天楼化の動きがひとまず完了 |
伊奈 「万博の2005年から昨年にかけての、ミッドランドスクエアなどの大型商業施設の相次ぐオープン、既存百貨店の改装など、話題性のある大きな動きがひと段落ついた感じです。正直言うと、今年は去年までのような大きな街ネタがあまりないんですよ。
そんな中で、まず話題を集めるであろうのは名古屋駅前に2月に完成予定の
モード学園スパイラルタワーズ。専門学校なので、ショップやレストランで集客するようなビルではありませんが、らせん状の外観はインパクト抜群なので、名古屋駅に降り立ったら一度見る価値はあると思います
しかし、それ以上にニューオープン、リニューアルが出揃った
大型商業施設の真の勝負が始まることこそが今年の話題。
ミッドランドスクエアも、オープン当初のブームが収束し、これからはテナントの勝ち組み・負け組みが明らかになってくると考えられる。その時、従来の高級路線を貫くのか、それとも何か別の改革に踏み切るのか。私は新施設よりも、むしろ2年目を迎えたミッドランドスクエアの動向に注目しています」
地下鉄開通を控えニューショップのオープン相次ぐ緑区エリア
- 注目のエリアはありますか?
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有松絞りで知られる有松は江戸情緒が残り街歩きも楽しめる |
伊奈 「
緑区が面白いと思います。まず春以降に
イオン大高ショッピングセンターがオープン予定なんですが、これがとにかくバカでかい! まだ建設中で遠巻きにしか見られないんですが、これまでのイオンの中でも最大級ではないかと思われます。オープンするとかなり人気を集めそうです。
また、
滝の水地区周辺には近年、すごい勢いで新しいショップが増えていて、エリアのポテンシャルは高まっている。地下鉄野並駅~徳重駅間の延長開通は2010年まで待たなければなりませんが、それに先駆けてこのエリアへの注目度はいよいよ高まっていくと予想されます」
東海北陸自動車道開通で
白川郷、富山へのドライブが人気に
- レジャー・お出かけに関する話題は?
伊奈 「7月に予定されている
東海北陸自動車道の全線開通です。飛騨清見JCT~白川郷IC間がいよいよ開通され、これによって名古屋から富山へのアクセスが1時間近くも短縮されます。岐阜県の
世界遺産・白川郷へのアクセスも便利になりますし、その先の
富山県は新鮮な海の幸の宝庫。
北陸の小京都・金沢も身近になる。
マイカーでの北陸ドライブやバスでの白川郷、日本海ツアーは、大いに魅力的な商品になると思います」
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氷見の寒ブリ、滑川のホタルイカなど、富山のキトキトな海の幸を求める日本海の旅がブームに |
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名古屋~富山間を縦断する東海北陸自動車道。高速道路では日本一標高の高いルートを走る |
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