動物たちを間近で見られる、ふれあえる
70周年記念イベント「体感王国東山」
名古屋市千種区の
東山動植物園は昭和12年開園、総面積60万平方mを誇る、日本でも有数の歴史とスケールを誇る動植物園(ちなみに北海道の旭山動物園は広さ14万平方m、東京の上野動物園は52・3万平方m)です。
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動物園・植物園・遊園地が一体となった東山動植物園。むちゃくちゃ広いので、事前に見たいところ、遊びたいところの目星をつけておきたい |
開園70周年を迎えた同園では、2007年3月17日~6月3日まで記念イベント
「体感王国東山」を開催中。これが、動物たちを身近に感じることができる、実に楽しい内容なんです。このイベントのために特別に設けられた施設で動物たちを間近で見られたり、直接抱きしめることができたり、エサをあげることができたり…。日替りでいろいろなメニューが用意されているんです。
キリンが目の前にぬ~~ッ! 迫力満点の展望デッキ
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キリンのデッカさ、のっぽさにびっくり!の展望デッキ。 写真は体験イベント「キリンにおやつをあげよう」のワンシーン |
筆者が一番コーフンしたのが
キリンの展望デッキ。特設のデッキは高さ3・5m。すなわちキリンと同じ目線から、その姿を観察できるんです。一日に何度か食事タイムがあり、その際にはデッキのすぐ横にキリンがぬ~~っと長い首を伸ばして寄ってきます。
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ご覧の通り、キリンと同じ目線で見られる |
筆者が訪れた日は、ちょうどお客さんがエサやり体験できるイベントの開催日。エサの葉っぱを差し出すと、まさに目と鼻の先までキリンが近づいてきて、長い舌を伸ばしてするりとエサを奪っていきます。至近距離で見るキリンのデカいことデカいこと! こんな迫力のある展示はこれまで見たことがありません。
この体験企画「キリンにおやつをあげよう」は3月30日までですが、その後もアシカ(4月10~13日)、カバ(5月8~11日)、インドサイ(5月29日~6月1日)にエサをあげるイベントがあるので、是非チェックしておいてください(※各日とも午後2時~、先着50名 詳細は
こちらを)。
ライオンがガラス越しに見られるワ~オチューブ
ライオン舎に登場した
ワ~オチューブも目玉のひとつです。ライオンの飼育舎を囲む堀に橋を架け、ガラス張りの観覧エリアを設置。普段はお堀ごしの遠巻きにしか見られなかったライオンを、ガラス越しにすぐ間際から見られます。
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ライオンが目の前で見られるワ~オチューブ |
平日でも5分、休日だと30分待ちという大人気の特別展示。ライオンはあまりサービス精神旺盛ではないようで、寝そべったままあまり近づいてきてくれないこともあるので、ちょっぴりあっけない感じはしますが、それでも少しでも近くで見られるのは貴重なチャンスです。混雑時は20人ずつ・1分半で入れ替え制なので、行列ができていても比較的回転は早いようです。それでも広い園内を歩き回った後で長時間並ぶのはなかなかしんどいですから、まだ元気のある最初のうちに見ておくことをオススメします。
コアラの森を歩くことができるさんぽ道
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この4月でちょうど1歳のティムタム。コアラ舎に入ってすぐの手前側が持ち場 |
同園の一番人気の動物がコアラ。1984(昭和59)年に日本で初めてやって来て以来、ずっと人気ナンバーワンの座を守っています。繁殖に成功したのも同園が国内初で、これまでに20匹以上がここで生れ育っています。
現在飼育されているのは10匹。コアラと言うと木の陰に隠れてあまり動かないイメージがあるのですが、今年1歳のティムタムはまだ子供のためかかなり元気で、木の幹を登ったり降りたり、さらに地面に下りてうろうろしたり、活発に動き回っていました。
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コアラはエサを入れ替える午後1時頃が活発に動く姿を見られるチャンス |
そして、4月14日からはここにも新しい展示施設が登場します。
コアラの森のさんぽ道です。これはコアラを飼育している森の中に観察デッキを設け、これまでガラスごしにしか見られなかったその愛くるしい姿を間近で見られることができるというものです。観覧できるのは「体感王国東山」の期間中の土・日・祝日限定。これまたかなり行列ができそうです。
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