オープン以来の大改装。ライフスタイルを
提案するライフリゾート館に
地元発の老舗百貨店として、名古屋人が愛して止まない「松坂屋」。特にお中元・お歳暮の贈答マーケットにおけるブランド力は絶大で、「やっぱ、『まっつぁかや』(松坂屋)さんの包装紙だなきゃアカンわぁ」と断固おっしゃる方も少なくありません。たっぷりと通路が取られたフロアは余裕を持って回遊できる。 |
その松坂屋本店の北館が、今春大々的にリニューアルしました。オープンした昭和47年以来の、実に33年ぶりとなる大改装です。
「もともと北館は、リビンザの名前で中部地区最大のインテリアの館として開店しました。しかし、その後、家具やインテリアに対する意識も大きく変わった。そこで、モノよりもライフスタイルを提案するライフリゾート館として生まれ変わったのです」と同社広報・河村誠さん。新規出店は37ブランド、うち26ブランドが名古屋初登場です。
全館を通してのテーマは今流行りの「LOHAS(ロハス)」です。
「健康的で、自然に優しく、無理せず継続できるライフスタイルがロハス。美・食・住の3つのジャンルを中心に、ロハスに通じるショップや商品をラインナップしました」(河村さん)。
では、新装開店した売場の中から、気になったモノ、スペースを中心に紹介していきましょう。
画期的な空間演出のインテリアフロア
イタリアモダン3大ブランドが揃い踏みの2階インテリアフロア。贅沢な借景が拝める空間作りも特徴。 |
同じフロアには、百貨店では初めてという本格的なホームシアター体感ルームも。これまでの百貨店だと、お父さんはマッサージチェア売場でひと休み、というケースも多かったと思いますが、ここでは最新の音響・映像設備の魅力を体で感じながら、まったりできてしまいます。
かつて百貨店の家具売場は、嫁入り道具を買いに行く場所、でした。つまり、親子来店による目的買いが主流。しかし、ここではファッション感覚でブラブラと眺めながら、イメージを膨らませられる、そんな売場作りがなされています。若いカップルはもちろん、セカンドライフの充実を図る団塊世代まで、幅広い世代が、見て、楽しく、夢が膨らむ、インテリアのブティックなのです。
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