百花繚乱の桜が集う「桜の博覧会」!
「造幣局の桜の通り抜け」で花見三昧
造幣局近く(北区天満橋1-1-1)にあるユースアートギャラリー。じつは明治4年の造幣局の正面玄関を移設したものです。「大大阪」の時代を彷彿とさせる名建築物(重要無形文化財)です。 |
現在の日本では紙幣がメインで貨幣はサブとなっていますが、明治初期では出来たばかりの明治新政府が発行する紙幣には信用性がなく、金銀を含む貨幣こそが通貨の基本でした。大阪造幣局は明治4年(1871年)に我が国初の洋式工場による貨幣鋳造所として創業されましたが、まさに江戸時代の「天下の台所」から近代の「商都・大阪」への転換を象徴するモニュメントといえます。
造幣局の「兼六園菊桜」です。水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園の1つ、兼六園の桜です。菊のように花弁が多いのが特徴的です。画像出典元・木の情報発信基地 |
「通り抜け」のメイン舞台は、造幣局南門(天満橋側)から北門(桜宮橋側)までの約560メートルの通路。そこに計370本の桜が咲いています(平成19年度)。「たったの370本?」とお思いかも知れませんが、造幣局の桜の通り抜けが特筆すべきなのは「124品種」もの桜が存在すること。東京都内の桜の名所として名高い上野恩賜公園が19種、新宿御苑が75種ほどですから、造幣局の桜の品種の多さは特筆すべきものです。平均すれば同じ品種の桜の花はわずか3本弱で、さながら「桜の百科事典」「桜の展覧会」のような花見イベントといえるでしょう。※マップについてはこちらをご参照下さい。
貴重な桜の品種「紅手毬」です。ご覧の通り、枝に丸まって群生しています。画像出典元・木の情報発信基地 |
とくにオススメはライトアップされた夜桜!雅やかな春の宵の風情を掻き立てます。 |
さて、以上で「造幣局の桜の通り抜け」について簡単にご紹介しましたが、次ページでは、ちょっと「通好みなお花見」として「水の都・大阪」の醍醐味が味わえる、こんなクルーズをご紹介しましょう。
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■造幣局 桜の通り抜け
- 場所:大阪市北区天満1-1-79
- 開催日:桜の開花状況によって変動
(公式サイトにてご確認ください) - 時間:10:00~21:00(平日)
09:00~21:00(土日)
※日没後、ライトアップあり - 料金:入場無料
- アクセス:地下鉄谷町・京阪本線「天満橋」駅(北出口下車)徒歩10分
またはJR東西線「大阪天満宮」駅(2番出口)下車徒歩15分
またはJR東西線「大阪城北詰」駅(3番出口)下車徒歩15分 - 地図:Yahoo!地図情報
- HP:独立行政法人 造幣局 桜の通り抜け