夫婦関係/夫婦円満のコツ

夫なんだから当たり前と思うべからず(3ページ目)

「妻なんだから愛されて当たり前」って思っていますか?本当に愛されて当たり前なのでしょうか?いくつかの実際の相談例をご紹介しながら「愛される妻と愛されない妻」について検証してみましょう。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

「こんな田舎に嫁いできたんだから責任とってよ」

だんな様の方はお父様の引き継ぎで会社の内容を把握し、回していくことで精いっぱい。毎日深夜の帰宅が続き、土日に出社することも。
一方H美さんの方は、初めての土地で知り合いもおらず、一日中家にいることもあり、だんな様への不満が募っていきます。
「あなたのせいでこんな田舎に住んでいるのだから、もっと私に気を使ってほしい」
「休みの日だってほったらかしにされても、車もないしどこにも行けないわ」
「さびしいんだから、もっと早く帰ってきて」
「忙しいと言いながら、会社の人と飲みに行っているのはなぜ?」
「疲れて帰ってきたからって、話もせずにTVを見ているのはなぜ?もう私を愛していないの?」

あなたはこのH美さんの不満をどう思いますか?納得できる?それとも自分勝手?
H美さんの発想の根本にあるのは「夫なんだから、もっと妻に気を配ってほしい、もっと妻に愛情を見せてほしい」という発想。もちろん、見知らぬ土地に暮らすことになったH美さんの孤独な気持は理解できます。
しかし、寂しさの責任を求められたり、一緒に過ごす時間が少ないからもう冷めたのではと疑われても、だんな様には働いて妻を養うという大事な仕事があります。妻の求めるままに、家で過ごすわけにはいきません。
「妻なんだから、愛されて当たり前」
「大事にしてもらって当たり前」の発想がいつの間にかだんな様に大きく依存することになっていて、「うっとうしい妻・愛されない妻」化しているのがH美さんの状態だといえるでしょう。
夫は妻の保護者ではありません。だんな様に依存するだけでなく、自から地域のコミュニティに参加して知人を増やすなど、自分の立ち位置をしっかり確保することが必要です。
さらに、大変な状況であるだんな様の会社や仕事の状況を思いやって、夫を後ろでしっかり支えてあげられるような家庭を作れるようになれば、それこそ、「愛される妻」になることができるでしょう。
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