夫婦関係/夫婦円満のコツ

受験期を夫婦愛で乗り切るコツ(2ページ目)

受験は上手に乗り切れば、逆に家族の絆・夫婦仲を強くしてくれる大切な機会です。そこで今回は「夫婦仲をこわさない受験シーズンの乗り切り方」について考えてみましょう。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

受験生の母次第で、家庭の雰囲気が決まる

子どもの受験において、その役割がとても大切になるのは、やはり母親。
大学や専門学校入試はともかく、中学や高校を受験する場合、学力面では塾選びから家庭学習のサポート、事務手続き面では受験校選びや出願書類等の準備や提出、健康面では受験生はもちろん、そのほかの家族の体調管理、精神面でのサポート、栄養面での配慮など色々な仕事が母親にのしかかってきます。
それらを抜かりなくこなし、なおかつ家庭の雰囲気を明るくするには、母親が気持ちにゆとりを持って、家族に笑顔で接することが一番大事です。

「受験」という時期を家族の絆を強める良い機会とするのか、家族がバラバラになるきっかけにしてしまうかは、母親次第です。
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「家庭学習のサポートも母親の大事な仕事」

たとえば食事の管理もその一つ。受験生が長時間塾に行くようになると、夕食も塾でお弁当を広げるような日も出てくるでしょう。
さらに父親は毎日残業となると、家族で一緒に食卓を囲む機会はほとんどなくなってしまいます。
「食育」の必要性があちこちで声高に叫ばれていますように、家族で一緒に食事をするというのは絆を深めるための大切な時間です。
こんな時が、デキる母の腕の見せ所です。
たとえば、朝晩の食事メニューを逆転してみてはいかがでしょう?
家族がばらばらな夜は朝食のような「パンと飲み物とサラダ」にして軽く済ませる。
そしてその分、朝は全員が少し早めに起きて、夕食並みにご飯とおかずをしっかり食べる。
家族が揃っている時に一番ボリュームのある食事を出し、たくさん会話しながら食べることで、バラバラな時間帯で動く家族をひとつにまとめることができます。
寝る前の食事が軽めになることはだんな様のメタボ対策にもきっと良い効果が出るでしょう。
もちろん、出来る限り夜も家族そろって食事が出来る配慮も必要です。バラバラな時間帯で食事するのは最後の手段、基本は家族一緒の食事が子供の精神的な安定となることは間違いありません。

また、母親が心がけたいのが受験生以外の子供への対応です。
どうしても母親は時間的、物理的に受験生である子どもへの対応にかかりきりになりがちですが、兄弟達も母親を求めています。
時間的に長く一緒にいられない分、一緒にいるときにたくさん褒めてスキンシップをはかる、家を空けるときはちょっとしたメモ書きのメッセージを残しておく等、受験生以外の子供もこの時期、満ち足りて過ごせる環境を作ることが大事です。
そうすることによって「○○ばっかり。。。」といった不公平感がなくなり、受験に向け、家族で協力しようという気持ちも高まってきます。
「○○が勉強をしているから、TVは止めて読書をしよう」など、受験生以外の子どもが気配りが出来るようになるためには、まずはその子が精神的に満ち足りていることが必要です。
ぜひ、上手に緩急をつけた対応で、全ての子どもが満足できるような工夫をしてみてください。

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