会話はキャッチボールと同じで、相手から投げられた球にどう反応するかが大切です。
世間話だと油断していると、その話題に便乗してプライバシーに関することを聞いて来たり、あるいはいきなりストレートに
「○○はどうなの?」
「××なんですって?」
「会話は言葉のキャッチボール」 |
と切り込まれたりする場合もよくあります。投げ込まれた直球や変化球をどう受け止め、どう投げ返すかが会話術のポイント。
そんなときに役に立つのが切り返しのことばです。
まず、どんなシーンでも使い勝手が良いのが「おかげさまで」を冒頭につける言い方。
別に相手が何かをしてくれたわけでなくても
「おかげさまでよくなりました」
「おかげさまで順調です」
など、「相手のおかげ」と聞こえるこの言い方なら、相手が気分を害することはありません。
また「大きなお世話よ!」と思える質問には逆に
「お気遣いいただき、ありがとうございます」
「ご心配をおかけして恐縮です」
とまずは球を投げ返して一呼吸おき、それからゆっくり返答をするという方法も有効です。
さらに、自分の意見などを述べる前には「仰るとおりですよね。」とまずは相手の意見を肯定しておいて、そのあとから「でも・・・」という風に切り出すと、角が立ちにくいので、これも覚えておきましょう。