セックスに没頭できる環境作り
ガイド(三松):セックスに関して日常生活で気をつけていることは何ですか?
Tさん:
まずは服装ですね。家にいるときもダボダボのスウェット上下などは着ないようにしています。
近所の奥さんがボサボサの頭にスウェット上下でゴミ出しをしているのを見て、夫が「あれじゃあ女を感じないな」とボソッとつぶやいていたのを聞いて、「気をつけなきゃ」って思いました。
ゆったりした服を着ていると気分もたるむし、体もたるんできちゃう気がするので。それに下着には気をつかいます。
毎日はムリでも、できるだけ上下ペアのものを着けてますし、たまには夫を驚かせるために透け感のある素材のものや、ガーターベルトも使っています。
うちには子どもはいませんが、猫を飼っていて、普段は私たちの寝室で寝かせているんです。でも、セックスするときは、猫ちゃんには悪いんですが別の部屋に連れて行ってます。猫が夜中に部屋の中をウロウロ動きまわることもあるので。
基本的なことかもしれませんが、セックスの前に携帯はマナーモードにしておいたりしています。できるだけセックスに没頭できる環境を整えることが大切なんじゃないでしょうか
セックスは頭を使って、女である自分を演出する
ガイド(三松):結婚して5年、私の調査によると、一番倦怠感が増す時期ですが、マンネリにはなりませんか?
「マンネリ化を防ぐために演出を」 |
Tさん:
一時期マンネリだなぁと感じたことがあったんです。付き合った当初のような新鮮さがなくなってしまって。これじゃいけない、と感じていろいろ考えてみました。
そうしたら、自分がいつも同じ気分でセックスをしていることに気が付いたんです。
マンネリを脱するにはまず自分の雰囲気を変えることから始めないと、と思って、勝手にキャラ設定をしました。
たとえば、「今日は少女のような恥じらいモードで」とか、「今日はVシネマの女優のようにエロチックに」といった感じで、自分のキャラを自分で作ります。
で、その設定どおりにベッドの上で演じてみる。そうすると、夫が普段よりも感じているのがよくわかって。
「これは使えるな」と思い、今でもたまにはキャラ作りをやっています。
要は、自分をどう見せたいのかをきちんと考えて演じられることが大切なんじゃないかなと思います。
他にも、野球拳のようにジャンケンで一枚ずつ服を脱がせていったり、ゲーム的な要素をセックスに盛り込むようにしています。バカらしいと思われるかも知れないんですが、こういう工夫って楽しいセックスをする上で大切だと思うので。
たしかにセックスは身体でするものだし、身体で感じるものだけど、時には頭を使うことも必要だと思います。
身体だけで楽しめるのは最初のうちだけで、回数を重ねるにつれて、頭で考えてセックスしていかないとダメなのかなと思います。
次のページでは元AV女優マリーさんとTさんのセックスに取り組む姿勢を比較。