数年で離婚する夫婦たち~35年で離婚率は5倍に!
愛し合って結婚したはずなのに、数年で別れる夫婦の結婚観は、いったいどうなのか?妻側の経済的自立、子どもがいないので身軽、世間が「離婚」に関して寛容になってきたなど様々な理由が列挙できます。■二松が考える原因3
- 離婚をマイナスイメージにとらえない男女が増えた。
- 相手の「これだけは許せない点」への耐性が減少した。
- そして、私の活動のテーマである「セックスの不一致」です。
さて、では昨今どのくらい離婚が増えたのか。数値を調べてみました。
読売広告社都市生活研究局の柿沼裕之氏のレポートを引用させていただきます。
■読売広告社 都市生活研究部 柿沼裕之氏レポートからわかる
「離婚率が不幸率でない時代」(出典:平成15年人口動態統計/厚生労働省)
離婚率がもっとも低かったのが昭和38年で0.73。
「いつまでも仲良くしていたい。」 |
約40年かけて3倍になったということなんですが、3倍というのは置いておくとして、その数値2.30を見てハテ?と思ったんですね。離婚する人が、一年で1000人のうち2.3人?
うーむ、いくらなんでもこれは少なすぎるんではないか。この一年で離婚したのではないけれど、私の知り合いにだって離婚している人は10人くらいはいる。ちょっと違うんじゃないかな、そんなことを思いながら、もう少し探してみると「標準化有配偶離婚率」という数字が見つかりました。
<標準化有配偶離婚率>
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(出典:離婚に関する統計について(人口動態統計特殊報告)/平成12年厚生労働省)
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標準化有配偶離婚率は、「有配偶」の男女別人口を分母に用いる方式で、より実感に近い比率になっています。
この標準化有配偶離婚率については、データがフルにないので抜粋になりますが、平成7年の数値は男性11.56と女性11.75。昭和40年が2.55と2.54ですから、約35年で4.6倍に増えた計算です。
このデータですと、1年間に、結婚している人1000人のうち12人くらいが離婚するということになります。35年で約5倍も離婚する夫婦が増えた、これが現実です。